言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ゆで卵、味ついてて美味しいです


味付きのゆで卵。
殻をむいてから塩を付けるのではなく、そのままむけば味がついているのだからすごい。浸透圧を利用しているということでちゃんと調べてみると、セブンにそのゆで卵を納入しているイセデリカという業者の記事……がなぜか伯方の塩のHPに載っていた(使っている塩が伯方の塩だかららしい)。ゆで卵を冷たい飽和食塩水に漬け込むと浸透圧によって穴から塩気が入るんだそうな。家でも似たようなものが作れそうなので今度やってみたいと思うけど、こういうのって再現しようとするとうまくいかないんだよな。企業努力ってすごい。
ジャンルが違うけれど、煮卵だってなんかこれ! というものがうまく作れない。外で食べる、ラーメンの上に乗っているような煮卵がすごくおいしいのに。

それでともかく、私はあの味付きのゆで卵をよく食べるわけである。もともとラーメンには煮卵をトッピングする派である(ので味のついた卵そのものが好きである)ことと、よく泊まるビジネスホテルの朝食によく出てくるから、というのが主な理由なのだけれど、あると必ず食べてしまう不思議な魅力というか、習慣性があるなと思っている。
おにぎりとかご飯ものを取って、味噌汁なんかをよそって、サラダを取り、そしておかずと一緒に並ぶゆで卵を取る。どうせ殻をむくので、適当に取って置いておけるのも地味だけど嬉しい。野菜食べて炭水化物食べて、じゃあ後はタンパク質とかそういうのでしょう。それならゆで卵だよね。そういうこと。

スクランブルエッグの類も好きではあるのだけれど、基本的に朝ご飯では洋食より和食派なので、なんとなくではあるけれど和食に寄っている感じのある、ゆで卵が好きなのである。
ゆで卵ってそのままだと和か洋かわからない雰囲気はあるけれど、味付きの卵になった瞬間に和食のほうに寄ってくる感じがするの、ちょっとおもしろい。これが目玉焼きだと、醤油をかければすごく和に寄ってくるけれど、塩だけだとどうだろう。ちょっと寄ってくるかもしれないけれど、ベーコンエッグ感はまだまとっていると思う。ゆで卵はそもそも醤油はつけるイメージないし。


味付きのゆで卵はコンビニでもよく販売されているので、お昼ご飯の時なんかに買ったりもする。栄養が足りないな、偏っているな、というときの免罪符的に買っているというのは一応の建前で、実際は普通に好きで食べたくて買っている。1品おかずを足すには重いけれど、何か食べ応えのあるものが欲しい。そんな時にコンビニで手に取ってしまうのが味付きのゆで卵である。

この間、お弁当と一緒に購入して、仕事場の自分の席で食べようとしたのだけれど、殻をむくのにひと悶着あった。そもそも机が長机だったりするので、普通にほかの人が座っているところに対してガンガン卵を打ち付けてからにひびを入れるのはためらわれた。でもまあ向かいに座っている人が優しかったので、遠慮しながら角にコンコンとゆで卵を打ち付けたのだけれど、うっかりしていた、今の机は角がゴムで覆われた柔らかいタイプのものだったのだ。
まあ割れない。だって角がないんだもの。衝撃は吸収されてしまうよね。

仕方なく立ち上がって、戸棚に1発、打ち付けたらすぐにひびが入る。やっぱり固い角じゃないとダメなんだな。それにしても歩いて棚まで行ってゆで卵の殻を割る。なんともシュールな光景だ。

「そんなにゆで卵、好きなんですか」

いいじゃないか、好きだって。