言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

コンビニから家までの間で間食をすること


コンビニでハッシュドポテトを買った。かなり久々に買ったと思う。かなり美味しかった。家で冷凍食品のそれを焼いて食べるのも好きだけれど、コンビニのホットスナックとして売られているものを食べるのもいいものだ。後者は完全に揚げ物のそれである。まあ冷凍のだって一度揚げているんだけれど、コンビニで食べるとしっかりと揚げ物なので、小さくてもペロッと食べられてしまう魔力がある。私はホットスナックの中では肉類よりもハッシュドポテトの方が好きだ。

今日は夕飯を終えた後、かなり軽めだったのでもう少し何か食べたくなってつい買ってしまった。家に帰る前にコンビニで何かを買って、食べながら帰る……というのは本当に久しぶりにやった気がする。普段、似たようなシチュエーションでも普通に家に持ち帰ってから食べることが多いからだ。
まあだってほら、外で急いで食べないといけない理由がなければとりあえず家に帰ってきてから食べたいと思ってしまうのだ。よく、帰ってきて手を洗ってそのまま風呂場の入り口の段差に腰かけて値引きされた一口コロッケパンを食べたりすることがある。普通に部屋に入って机に向かって食べればいいじゃんということはわかっているが、それでもなんとなくちょっと違うところで適当に食べたくなるのだ。なんでだろう、この気持ち。落ち着いてもしょうがないところで落ち着いて食べるという、不思議な行動。まあ花粉の季節は風呂に入る前に部屋に入りたくはないという事情もあってわざわざ台所とかでなにか食べたりすることはあるけれど、その延長線上にあるとも言える。外から帰って着たままの格好でくつろぐのははばかられるけれど、風呂に入るなり着替えるなりという行為は面倒で後回しになるというまあそれだ、そういうことだ。
家に持って帰らずに食べたのは、まあなんかすぐに食べたいと思ったからだ。珍しく。ちょっとした勢いのような、はずみのようなものである。やはり深い意味はない。食べたくて買って、食べたくてそのまま食べた。行儀は悪いけれど、まあたまにはこういうこともしたくなるよね、とも思った。

袋は要らないといったので、食べ終わった後に残ったゴミを手に握ったまま帰って、家のゴミ袋に捨てた。鞄の中にしまったりするには袋は脂っぽくて、ちょっとした食べカスのようなものがあったりしたので、適当に持ったままにした。コンビニの前で食べれば捨てられるのにね、とは思いつつ、歩きながら食べるのも悪い気分じゃないし、どうせ10分もしないで家に着くのだからいいだろう、という気分だった。

食べながらふと、学生時代を思い出した。家に帰ったら夕飯があるとわかっていながら、駅から家までの間のコンビニで買い食いしながら帰っていた。食べ盛りだった。食べ盛りなので量は結構食べられたが、ご飯をお代わりしたりするような単純な量の増加よりは、適当にコンビニでホットスナックを買って食べるような、そういう方面で満足感の増やし方をするほうが好きだった。
食べ終わったゴミを持って歩いているのもそうだった。結局ゴミは家で捨てていた。だからまあ、途中で何か食べたりしているのはきっと知っていただろうな、と今は思う。お菓子を食べすぎて夕飯が食べられなくて怒られる……という小学生1年生くらいのことは少しだけ覚えているけれど、結局その後は食欲の方が伸びて行って、さほど同じようなことで怒られたような記憶はない。
それでもなお、家に持って帰らずに道中で食べきってから帰るというのはまあ、多少後ろめたさみたいのがあったからだと思う。

今は別にもう何も後ろめたいとかそういうことはない……と言いたいところだが、まあ別の面で気になることは出てくるわけで、やっぱりコンビニでホットスナックを買っての間食というのは、なんとなく小さなドキドキみたいなものを抱えながらのものになるようだ。


まあでも、旅行中にコンビニによってホットスナックを食べる、これは全然後ろめたくもなくて好きだけれどね。特に理由なく急に食べたくなって肉まんを買って食べたりしてみたいなんてことはよくある。休日のご褒美的な、そういうやつ。北海道に行くとセイコーマートに寄ってザンギとかを食べたりしてね、そういうのはよくやることだ。まあでもそれも、車の中で座って食べたり、ホテルに持って帰ったりして、やっぱり歩きながらその辺でという事にはなかなかならないから、このコンビニから家までの歩きながら食べるそれとは全然別ものだ。