言葉のリハビリ場

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今更RRR観た


そういうわけでインド映画を初体験してきた。意味わからないくらい面白かった。

 

fwbc0416.hatenablog.com

 


観てきたのは「RRR」という映画である。インドでは昨年(2022年)3月、日本では同年10月に公開された作品なのだけれど、未だに根強い人気があり公開が継続されている。なんでも、日本で興行収入10億円を突破したインド映画というのは史上初めてなのだそうだ。普段そんなに映画を見ないのであまりピンとこないところはあるのだけれど、さすがに「史上初」という言葉のすごさはわかる。
そういった客観的な要素もすごいのだけれど、一番驚いているのはこの作品にドハマりしている友人の存在である。一人や二人ではなく複数人がものすごい勢いでハマっている人を見ていると俄然興味が沸いてくるというものだ。世の中の評価以上にそのあたりは信頼できるような肌感がある。必ずしも趣味や嗜好が一致していなくとも、なんとなく感性が似通っているところがあるというか……うまく言語化できないが、それだけ「当てになる」感覚だと思っている。
それだけ人を虜にする要素のある作品というのはいったいどんなものなのか、と期待をして観に行ったわけだ。

作品はとにかくものすごい密度だった。3時間という上映時間からしてとにかく長いわけだが、作品内のテンポが良いこともあってもっと長い1シーズンのドラマを一気見したくらいの満足感があった。
長い作品なのでインド本国などで上映される時には中間地点で休憩時間が設けられている。日本では休憩は挟まずに一気に放映してしまうわけだが、その字幕は削らずそのまま残されている状態だ、ということは事前に友人から教えてもらっていた。なのでずっと、話がものすごく展開していくのに全然インターバルを示す字幕が出てこないため気づかないうちに見落としていたのかと思ったほどだった。だが結果として、休憩を示す字幕は画面いっぱいに表示されるものであった。まだ半分なのか、と驚くとともにまだ半分もこの面白い物語を見ていられるのかと驚いたものである。
楽しい意味で、全然時間が過ぎて行かない。

特にネタバレをするつもりはないのでふんわりとした説明になるが、テーマというか背景が結構重めの物を扱っているのにものすごく「エンターテイメント」を感じる作風なのが濃密さを演出しているように感じる。3時間ジェットコースター乗りっぱなしの感覚である。まあもっとも現実世界のジェットコースターの場合、私は乗り物酔いを起こすのと落下の感覚が不得意なため苦手であるが、この映画の場合「不快感を取っ払ったジェットコースター」であるというのが私に取っ手の正しい表現であると言えそうだ。

序盤のなんでもないシーンで私の隣に座っていた知らないおじさんが肩を震わせて笑うので座席が揺れて気になったが、今にして思えばきっとあの人は複数回鑑賞している人なんだろう。この人すごい笑うな、と怪訝に感じたが、もう一度見たら私も同じようなところで笑えるかもしれない。まあ座席が揺れるほど笑うかと言われればそれはわからないが、楽しいシーンは各所に散りばめられている。思わず突っ込みたくなるような面白さや、それを覆す謎の説得力……面白おかしいエンタメの連続だった。

いやもうこれは機会があればもう一度見に行きたいと思っている。明日祝日だし見に行ってもいいかもしれない、と思って軽く映画館と上映時間を調べたが、基本的にもう夜くらいしか上映していないのでなかなか翌日普通に朝から仕事だとハードな気がしてしまってさすがにやめた。土曜日の夜とかがベストだけれど、そうすると4月に入ってからかな。
3時間もある映画なので18時とかから観始めても21時になってしまうので、昼間上映していればいいのだけれど……それを考えるにはこの映画を見るのが少し遅かったと言わざるを得ない。シン・仮面ライダー上映前なら昼間も結構やってそうな雰囲気があったが、もう先週末くらいからは大抵が夜の上映だ。まあいいんだ、それでも。また夜見に行けばいいや。

ところで、この映画を見ている時私は見事にトイレに行きたくなった。直前にちゃんとトイレに行ってからシアターには行ったにもかかわらず、だ。次は、次こそはもう少し冷静に観ていたいので、なんとかトイレに行きたくならないようにしたいな。
でもそれならやっぱり昼間上映の方がいいんだよな。