言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

言えないこと言ってはいけないこと

先週末から2,3日の間に、なんだか知らないがいろいろでかい爆弾みたいな情報を2つも仕入れてしまった。
結構衝撃のある話なのに、拡散してあいけないどころか基本「言ってはいけない」話でもあって本当に困っている。

一つは仕事の話だった。
金曜日の午後、会社の人から急に電話がかかってきて何かと思ったら、結構大事な話だった。寝耳に水とはまさにこのこと、というような話を聞かされて、動揺したりびっくりしたりする前に、なんだかわからないが笑ってしまった。人間、訳が分からない状況に直面すると笑ってしまうのかもしれない。
いやまあ、訳は聞かされたからわかるのだけれど、飲み込めるかどうかというのはまた別の話である。

もう一つはちょっと有名というか界隈で知名度のある人の近況についての話だった。
これはたまたま知り合った人に「前あの辺の人たちと旅行してましたけど、楽しそうでしたよね」みたいに話を振ったら、「実は……」みたいな形でとんでもないことを切り出されてしまったという流れだった。
まあその知り合いも自分以外全員当事者みたいな立場で全員の間に挟まれ誰にも話せず困っていたようで、そこにひょっこり無関係(界隈の人間ではないので)の私が現れたので全部吐き出した、という事情があったようだ。ただまあ界隈の有名人ではあるので、その人が作っている物は当然知っているどころかファンだし、一部の人に関しては顔も見たことあるしで私にとってもかなり衝撃的な話であるのは間違いなかった。

会社の話にしても、界隈の有名人の話にしても、なんというかこう対岸の火事なら「へー」という感じで流せる物だけれど、多少なりともかかわりがあったりある意味当事者だったりするとそんなものはささっと流せるものではなくなってしまう。
私も吐き出したい。

がしかし、そもそも吐き出すにしても話を共有できるような人というのはそもそも限られている。会社の話は会社以外ではまず会社のことから話す必要があるし、界隈の話ならその界隈を知っている人でなければ界隈の説明が要る。まあ当たり前の話だ。そのうえで「コンプライアンス」とか「信頼関係」とかさらに行けば「炎上」とか「訴えられる」とかそんなことを考えてまで吐き出したくはない。
だからもうなんかこうして自分の内部で押し込めておくほかないのだけれど、もうね、何だろう、「言ってはいけないけれど結構衝撃の大きい話」を抱えているのはそれだけで苦しいわけだ。苦しい。日常生活に影響はないけれど、なんというかずっとモヤモヤが続いていく感じ。忘れていればその分楽ではあるけれど、宿題とかと同じでなくならない限り楽にはならないやつ。

ちょっと違うかもしれないけれど、サプライズとかドッキリとかをしかける時ってこんな気分なのかな。麻雀でリーチを掛けずに上がりを待つ時のあの気持ちにもよく似ているけれど、あれは上がるなり場が流れるなりすれば解放されるけれど、私のこの件の上がりっていつなのよ。
会社の話はまあそのうちちゃんと表向きの話がどっかで出てくるだろうけれど、界隈の話は表ざたになったところで中途半端に部外者なので本当にもうどうにもならない気がしている。応援している政治家の闇取引の情報を聞かされるみたいなのってこんな気持ちなのかな。もうわかんない。わかんないよ。

もうほんと、一旦忘れるに尽きるんだよこういうのは。意識の外に置いておくしか。完全に忘れる必要はないし忘れられないんだけれど、意識の中の隅っこの方に隅っこの方に置いておくしかないんだよ。いつか引っ張り出すその時まで、部屋の隅に置いておかなくちゃならない。
助けてくれ。