言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

秩父

私は秩父に2度行ったことがあるけれどなぜか2回とも弾丸だった。夜中について早朝帰るという意味の分からない行動をしたり、さらには、到着した10分後にそのまま別の特急の切符を取って折り返すとか、まあ大体そんな感じである。全然行ったことがない、と言っても嘘ではないくらいだと思う。微妙に遠いのと、行くことそのもの以外の用事がなかったこともあってまあこれまであまり縁があるようでないような土地であったのは確かである。
ああ、今思い出したけれど、秩父市内という意味では車で何回か行っているな。仕事で行って、まああの頃は毎日寝不足でしかも運転が不慣れだったので、同行した上司に怒られて途中で運転を交代したような記憶があるな。嫌なことを思い出した。
それよりもなによりも、先日はその秩父にちゃんと行く機会があった。紅葉を見に行ったのがメインの用事だったのだけれど、ちゃんと高揚していて安心した。紅葉を見に行こうとしてちゃんと山肌が色づいていることは割と少なくて、いつもならわずかに色づいた部分を探して探してようやく見つけるとかそんな茶番をやったりもするのだけれど、今回は割とちゃんと紅葉していたのを見ることができたので良かったと思う。天気も良かったし。ただ人は多すぎた。日光とかもこんな感じなんだろうな。いやもっとだろうな、とかそんなことを思った。人は多かったけれどまあいろいろ広いし外だし、店を選んで並んで入るとかそういうことをしなければ普通と言えば普通だった。時代の流れってすごいもんで、以前だったら「観光地だしむしろ少ないくらいじゃないの?」と思ったかもしれないなと後から思った。

それはそうと、今回は特にこだわらず秩父駅でわらじかつ丼を食べた。昔食べたことがあるような気がしていたが、たぶん食べていないと思う。駅で適当に食べたけれど普通においしかった。今度はどこか店に行って食べてみたいと思う。
何かに似ていると思ったけれど、これはあれだね、新潟のタレかつ丼だ。好きなやつ。美味いに決まっている。おかげで新潟にも行きたくなってしまった。新潟でタレかつ丼を食べたのはそんなに昔の話ではないけれど、また行きたくなってしまった。
まあ何だろうな、この手のものって食べようと思えば近場でも食べられるのかもしれないけれど、それはそれでまた別の話なんだよな。ランチタイムに適当に会社の周りでご飯を食べようとした時なんかがまさにそうで、近くに博多とんこつラーメンがあってよく通っていたとしても、それが九州に行って食べない理由にはならないんだよな。チェーンが同じだったとしても、だ。近場でも食べるし、わざわざ足を運んででも食べる。旅行に理由を付けるのはなんだっていい。結果本場の味と近所の味がほとんど同じだったとしても、それを確かめることには意味があると思うよ。近所の店にまた行ったときに格が上がるというか、価値が高まる感じがするからね。本場の方が良かったとか違ったとかそういう場合でも、近場の味を気に入って通っていたわけだからそれはそれでいいんだよな。何でもいいんだよ理由なんて。
そういうわけなので、今度はわらじカツを食べることを目的に弾丸で出かけてもいいな、と思っている。まあ別に弾丸じゃなくてもいい、どっかに泊ってもいいけどさ。

 

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