言葉のリハビリ場

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図書カード

使いかけの図書カードが何枚かある。使いかけと言っても、その多くは100円かそれに見たなくらいの額のものである。本を買うときにちゃんと前の図書カードの残高を使い切ってから新しいものを使えばいいのに、とは私でも思うが、それでもまあなぜか2,3枚、微妙に残高が残っている状態で残っている。一応金銭的価値のあるものだから、捨てるに捨てられない状態だ。
2016年からは新しい図書カードが発行されている。図書カードNEXTという名称らしい。磁気式かつパンチ穴が開いている物が従来のもので、新しいものは完全に紙製のものである。ただ、私はその新しい図書カードを使ったことがない。家に2,3枚残されている物は、全て磁気式の古いタイプのものだ。
図書カードは貰い物の定番だった。学生時代は金券と言えば図書カードはかなり定番だったと思う。今の学生とかはAmazonギフト券とかに相当するのだろうか、それとも図書カードを貰っているのかよく知らないけれど、まあ当時は図書カードはかなりメジャーだった。もっと前だと、図書カードではなくて、図書券だったと思う。小さなころに貰って記憶があるけれど、自分一人で本屋に行くようになってからは図書カードの印象が強い。
5000円分の図書カードを貰った時なんかは、無敵になったような気がしたものだ。新刊情報を見つつ、これまで手を出したことのないシリーズに挑戦してみようか、なんてずいぶん考えたりしたものだ。もちろん3000円分の図書カードでも嬉しかった。3000円分の図書カード2枚セットも結構定番のセットだった気がする。そういえば、誕生日プレゼントでもらったことも何度かあった。本が好きだったので、好きな本を買えるのはとても嬉しかった。現金で買わなくてはといろいろやりくりしている時に、不意に図書カードがもらえる瞬間というのは嬉しい。現金の使い道のほとんどが本だった時期があるので、当然、1000円や500円でも貰えるなら十分嬉しかった。資産が増えるということだったからだ。

それくらいにハードに利用していたはずの図書カードを使わなくなったのはいつからだろう。
やっぱりまあ、一番は本屋に行かなくなった、ということだと思う。本屋で本を買わなくなった。本当に欲しいものや追いかけているシリーズなんかは買いに行っていたけれど、それも途中からネットで買うようになった。ネットというか、Amazonで買うようになった。アニメイトとかで買っていた時期もあったけれど、それはそこでしかなかなか手に入らない、という点があって買っていたので、Amazonで手に入れば結局買わなくなった。自分のアカウントを自分のクレジットカードで作るようになったからというのもあると思う。
それからさらに、電子書籍を買うようになったというのもだいぶ大きい。店頭で財布を出して本を買う、そういう行為が無くなってしまったのだ。
だから、いつか使おうと思っていた図書カードの残り数円を消費する機会のないままに、今に至ってしまっているのだ。たまに本屋に足を運ばないこともないけれど、そういう時に限って使い欠けの図書カードは家に置いてある。普段出さないから財布を整理したときに、これは優先度が低いもの、として出してしまっているのだ。
また財布に戻していつか使おうとは思うんだけれど、これもまた割とすぐに整理対象になって、また机の中とかにしまわれてしまうんだろうな。本以外でも使えればいいような気もするんだけど、ああ、そういえば、似たようなプリペイドカードも今どうなってるのかよくわからないやつ、あるよな。
たぶんだけれど、使い欠けのQUOカードとか、どっかのカバンの中とかに眠っている気がする。あれば使えると思うんだけれど、どこにやったかな。思い出せない。
ああ、図書カードと同じように、いつか忘れたころに出てくるんだろうな。お金になるものだから捨てはしないと思うんだけどな、どうしたかな。