言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

季節外れの雪

昨日、季節外れの雪が降った。朝起きた時は雨が降っていて、それがいつの間にか窓の外を見た時には白い雪になっていた。水分を多く含んだ、ぼたっとした大きな雪だった。

午前中、通院の用事があって少しだけ出かけたのだけれど、その時にはもう雪がすっかり本降りになっていた。まだ雨だったころの名残が多くて、路面は解けかけのシャーベットのようなもので覆われていた。雨ならば水たまりをよけて歩くことは容易だけれど、透明なシャーベットは避けようがなくて、あっという間に靴がびしょぬれになった。車が通りすぎると塊が飛んできたり推して、それは少し可笑しかった。どうせ通院だけなので、足が濡れても気にしなければいいやと思ったら楽だった。

前の日は20℃くらいあったはずなのに、すっかり冬模様だった。春の陽気から真冬の寒さ。今年はそんな日ばかりだ。もともと暖冬だと言われていたけれど、寒い日はとても寒く、そうでない日はやけに温かい。一昨日なんかはぬるく湿った風が吹いていて、雨が降り出した頃はもう梅雨か何かなのではないかというような、気持ちの悪い湿気に包まれていたものだ。それが一転しての大雪である。

もう今年は役目がないかと思っていた暖房をつけた。湿っていた部屋の空気が一気に乾燥するのを感じて、冬を感じた。

桜がすっかり咲いているのもあって、もうすっかり春のような感じがしているけれど、3月は結構雪の降る季節ではある。去年は4月に雪が降った時があったのを思い出した。季節はだんだんと移り変わるというよりは、いろいろ入り混じりながら過ぎていくものなんだな。それにしても浮き沈みが激しすぎる気がするけれど。

通院は30分くらいだったけれど、帰る時にはもう路面が真っ白に変わっていた。シャーベット状の雪ではなくて、真っ白の雪。雪を踏みしめて歩くのはなんとなく楽しいけれど、滑りそうなのでゆっくり歩く。傘をさして歩いていると、いつの間にか傘の上にも雪がまとわりつくように積もっていて、たまに傘を振ると、ぼたっと地面に落ちたりした。水分を多く含んだ雪だから、足だけではなくて身体も何となく濡れた。家に帰って暖房を付けて、一気に乾燥させた。

夕方になると雪は止んだ。雨に変わってはいない気がする。気温が一気に上がったからか、路面の雪は一斉に解けて、植え込みや屋根に残るものだけになった。道を歩くのに支障がない。大雪が降ると電車の運行に影響が出たりするけれど、すっかり溶けてしまったので特に問題はないだろう。

雪が降っている間だけとても寒かった。雪というか雨が降る前は暖かくて、雪が降り止んでまた元に戻ったような感じだろうか。いや、今日はまだ少しだけ肌寒い気がする。寒いけれど真冬のそれではなくて、うすら寒いような、そんな感じ。

道端には昨日作られたのだろう、雪だるまがいくつか残されていた。