言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

過去の技術を調べるのは大変だという話


古い技術を調べるのは大変だ。


以前は動いていたのだけれど、今は動かなくなった。まあよくある話である。既存から何も処理は変えていないけれど、実はバージョンアップに伴って既存で使っていたものの動きが変わってしまったとか、そういうことに起因するトラブルが「前は使えたのに急に動かなくなった」だったりするのだ。
原因を調べるとき、例えば更新があれば常に最新を取り込んでいるようなものであれば、原因が探しやすいだろう。ゲームのmodなんかがそれで、本体のバージョンが上がれば、そのアップデート内容を取り込んで最新版でも動作するように修正する、ということができる。容易にできるかどうかは別にしても、まあ原因はわかりやすいのである。半面、アップデートが頻繁に行われるような環境だと、そのたびに仕様に振り回される。アップデート内容によっては普通にまだバグっていたりして、再アップデートが行われたりするので、修正版がリリースされるまで待たないといけないとか。まあゲームに限らず普通の会社の社内業務とかでも起こりうるものだと思う。
会社の業務なんかでは、常にアップデートがかかるというよりは、何年かに一度業務内容の見直しとかで改革が行われる場合がある。PCの入れ替えとかもそうで、ずっとWindowsXPを使っていたけれど、とうとうWindows10を導入しました! みたいな。ミソなのは、間にリリースされているバージョンについては特に経由していないというところだ。
昔は確かXPで、最近10にした。そうしたら、XPで動いていたものが10では動かなくなった。原因は間違いなく10にしたことなんだろうけれど、じゃあ過去と今とでどう変わっているか? これを調べるのは、最新版と比較するよりも結構骨の折れる作業である。
純粋に最新と1つ前の比較というのは、多くの人の関心ごとである。だから検索をかけてもいっぱい出てくるし、なんならアップデート情報としてリリース前から発表され、議論され、対策が講じられるものだ。
ところがいくつか前の世代との比較は結構されていない。古い情報はどんどん埋もれていってしまっているから、その当時の仕様なんかを調べるだけでだいぶ時間を食うものだ。

最近私も仕事の中でそういった調べものにたいそう時間を使ってしまった。
具体的に書けないのでぼやかして書くと、今のバージョンは4だけれど、更改後は8になりますよ、みたいな話で、「既存では動いていたものがアップデートで動かなくなった」事象が発生したのだ。
原因調査はかなり難航した。そもそも8というバージョンも最新のものではなく、2014年にリリースされたものだ。4というバージョンに至っては2002年のものである。考えてみてほしい。2002年のインターネットは17年も前のものである。もちろんそこから何年も4というバージョンは主流であり続けたので、2006年とか2007年とかの記事も出てきた。けれど、そこから目的の仕様を探しに行くのは大変難しかった。
バージョン間の差異であるという目星がついていたことだけが不幸中の幸いだった。それは2018年つまり昨年のちょっとしたブログに「2~4」の間では仕様が違ったらしい、と書いてあったおかげである。ただそこには具体的な情報ソースが載っていなかったので、信頼できる、公式のソースを探す長い長い旅に出たのである。

結論はなんてことない「バージョン差異」なのに、4からなんと4.1に変わったときに修正されたとかで、全然見つからなかった。というか結局公式のものは見つからなくて、某大手企業の当時の製品マニュアルをソースとして調査結果とした。

ピンポイントの項目を、ピンポイントに調べていくのは本当に大変である。
細かいことでも技術のアウトプットをして残しておくのは大切だと思ったし、どのバージョンの時のものかを明記しておかなくてはならないと思った。

まあ技術系のエントリとかそれ用のサイトにはアカウントだけ持っていて、まだ何も書いていないので、今度ちょっと書いてみようかな、と思う。微妙に記法とかわからなくて尻込みしてるんだよな。