言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

台風から逃げながら帰ってきた

 


18きっぷをつかって旅行をしていた。もう夏のシーズンも終わりである。今季は例年と同じく9月10日が最終日である。つまり昨日今日が18きっぷ夏シーズンの最後の土日だったわけである。
18きっぷは次のシーズンには繰り越せないわけで、自然とこの土日あたりで最後使ってしまおうという、18きっぷ消化のために出かける人がたくさん発生するわけである。そんな中、私も似たような理由で18きっぷをつかって出かけていた。もともと用事があって出かける予定だったのだが、どうせ行くならば18きっぷも使える日程であるということで、在来線で出かけることになったのだ。

さて昨日出かけたのはいいが、日帰りの距離ではなかったので1泊することになった。そうすると今日帰ってこなくてはならないわけであって、別に何でもない日であればそれでただ適当に、ゆっくり観光でもしながら寄り道して帰ってくればいいのだけれど(それが18きっぷの旅行の醍醐味でもあるし)、今日ばかりは少々事情が違った。
台風である。台風がやってくると電車が動かなくなってしまうので早く帰る必要があったのだ。
新幹線で帰るという選択肢もあった。新幹線を使えば、例えばお昼に出れば夕方になる前に着くような、そんな塩梅である。別にそれでもいいような気がしていたが、18きっぷの使用期限が10日に迫っていることと、もうこれが最後の土日であることを考えて新幹線を使うことをためらった。
なのでできる限り最速で、なのに在来線だけで帰ることになったのである。

あとはもう、台風と電車との追いかけっこである。
西から順に電車の行先変更やら、運休やら、そんな情報が飛び交う中、ひたすら台風から逃げるべく東へ東へと逃げていく。この時台風は東にだけでなく北にも動いているのがポイントで、私はほとんど東にしか進んでいないのに台風は北に進んでいくから、おのずと天気は崩れていくわけであった。
家に帰るまでにいくつか選択肢があって、ちょっと余裕があったころは山のほうから迂回していこうかなんて思っていたけれど、結果的にそいつが強風で運休になったりもした。結構紙一重の行動であったが、ぎりぎりの判断で運休に巻き込まれず、なんとか雨がひどくなる前に帰宅に成功した。危ないところであった。
今夜と明日は電車が計画運休をするという。明日は月曜日だけれど、仕事は午前休になった。

台風の進みがずっと早くて旅先から動けなくなった場合、あきらめて翌朝始発の新幹線で出て出勤するようなことも一瞬考えたりしただけに、うまいこと帰ってこられて本当によかったわけである。家からであれば電車の運休が終わった段階で出かけて会社に行くことができるけれど、旅先から始発の新幹線で、となると運休解除時間が異なる場合があるし、もっと言えば運休込みで設定された遅い始業時間にすら間に合わず謝る羽目になるからである。

とりあえず、明日の朝、大きな被害が出ていないといいな。そう願って、いつもより少し遅めの時間に目覚ましを設定している。おやすみなさい。