言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

錠剤と顆粒と時々液体

 薬には大きく分けて3つの種類がある。錠剤と、顆粒と、液体のものだ。今回は液体のタイプのものは一旦置いておいて、錠剤と顆粒の話である。
顆粒の薬は得てして飲みにくいものである。少なくとも私にとっては苦手なものだ。錠剤が呑みこむのが苦手という人が一定数いるので一概には言えないけれども、おおよそ世間的に錠剤の方が飲みやすいという人が多いと思う。

単純にかさが多くて飲みにくいというのと、あとは味が不味いということが大きい。そういう意味では私は「麦門冬湯」が好きだ。飲みにくいのは飲みにくいけれど、甘草が入っているので味は幾分かマシだ。若干甘いしそこまで不快な味はしない。喉の風邪や咳の風邪を含めて弾きはじめの時と長く残った時に重宝している。困ったらとりあえずこれで良い。
反対に葛根湯なんかは最悪だ。辛くて苦い。不味い。でも頭痛とか寒気がした時には効くからしぶしぶ飲んでいる。最近JPS漢方というメーカーで出している液体のタイプの葛根湯が比較的飲みやすい味であることを発見したのでなんとかなっているが、あいつの顆粒はもはやトラウマ並みの味である。ちなみにそんな私のような者のために錠剤タイプの葛根湯が販売されているが、裏面をよく見ると「3/4量処方」となっているので注意が必要だ。飲みやすい分薄いのだ。用法要領を守らずに多めに飲んでも理論上は良いけれど、誰も保障はしてくれないし第一錠数がかさむからお勧めできない。大人しく顆粒で飲んだ方が手っ取り早い。あと錠剤のために冷たい水なんかで大量に飲むことになったらそれこそ葛根湯の意味がない。温めてくれるんだから。でもお湯を用意して錠剤をガバガバ放り込むのも……ということよ。

とまあなんだかんだ言ってももう良い大人なので、出された薬くらいはしぶしぶであるがちゃんと飲む。顆粒だって嫌な顔しながら飲むし、錠剤だってまあそれなりの量になってもちゃんとごくりと飲んで見せるわけだ。


なんでこんな話をしているのかと言えば、私が今絶賛胃腸炎のようなものにかかっているからだ。会社も一日休んだ(インフルかと思ってドキドキしながら病院に行ったけどさすがに熱もないし違ったので良かった)。そしてお薬が処方されたわけである。
酪酸菌の整腸剤と、胃腸薬(ミヤリサンのようなもの)、それと五苓散である。五苓散は二日酔いなんかにも効果のある漢方薬で、小林製薬はその辺上手いから「アルピタン」という名前にして市販していたりする。つまりまあ頭痛、吐き気、下痢の症状を伝えたらそのまんまの物が処方されたのだ。まあ余ったら二日酔いで苦しい時に飲もうと思う。
ここで問題なのが、この薬の前者2つが錠剤で五苓散が顆粒であるということである。普段何も考えず力技で適当に薬を飲みこんでいる私であるが、さすがに顆粒と錠剤は一度に飲みこめないというわけである。というか実際に試して見て上手くいっていないのだ。錠剤を先に飲んでその勢いで水を流し込み、さらに顆粒を口に含むと、口内の水分に顆粒がまとわりついて飲みにくい。あいにく五苓散は甘草が入っていない漢方なので美味しいとは到底言えないお味なので不快である。では逆はと言えば、顆粒をちゃんと飲みこんで時間をおかないと、飲みこんだ錠剤が喉元で「合流」してしまってこれまた不快である。
時間を分ければよいのだけれど、そこはとことん横着な私、面倒くさいし何より分けたら分けた方を飲み忘れるに決まっている。だから毎日ああでもないこうでもないと毎食前30分前にいろいろと試しているわけである。

そういう意味で、液体タイプの薬は良い。病院ではなかなか処方されない(子供用のシロップが主だからだと思う)が、薬局に行くと結構売ってるので重宝している。液体タイプも例によって含有量は薄いのだが、その分効き目はものすごく早い。液体、顆粒、錠剤の順で早いわけだから液体には液体の良さや強みがあるわけだ。

液材になっていればそれ単体で飲めるけれど、顆粒や錠剤は水が必要なので困っているわけだ。しかもできれば同時に飲んでしまいたい。どうすればいいのだろうか。