言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

行きたい場所

 

行きたい場所がある。思いつく限りでも、5ヶ所くらいはある。
まず今一番行きたいのは、京都府の宇治。『リズと青い鳥』という映画を観たのをきっかけに、『響け!ユーフォニアム』にハマってしまったが故のことである。
響け!ユーフォニアム』シリーズは宇治が舞台の物語で、原作もそうだが特にアニメでは背景の至る所に宇治の街並みが写り込んでいる。
旅に出る時はどうしても名所旧跡めぐりとなってしまい、その多くが城を始めとした古い家屋や資料館などに集中しがちである。私が旅に出る時、特に知らない土地に行く場合はこの傾向が顕著だ。やや単調と言わざるを得ない。城に関して言えば、その城主に何らかの思い入れや物語があれば良いが、なかった場合は「城があるからとりあえず観ておく」となってしまい、非常に姿勢としては消極的だ。
別段消極的な旅行でも良いのだが、いい加減それも続くと味気ない。であるからこそ旅の理由として「聖地巡礼」は大きなトピックとなりうるのが、非常にありがたいのである。ここがあの場面で使われていた場所か、と思いを馳せながら歩き回る、これだけでなんとなく納得できる上に深い満足感を得られるのだから安いものだ。
六地蔵駅、大吉山、宇治橋……良いではないか、是非、今すぐにでも行ってしまいたい。
鉄は熱いうちに打てと言うではないか。熱を帯びているうちに、可及的速やかにさらなる熱を加えるためにも、訪問を執り行いたい次第である。

他に行きたいところと言えば、宇治の次に思い浮かぶのは稚内である。なんのことはない。日本最北端の宗谷岬という地に降り立ってみたいという好奇心である。先日「本土最東端」である根室へ足を運んだために、では今度は最北端は如何だろうか? という気になっただけの事である。
しかしながら、稚内は非常にアクセスしにくい土地である。稚内空港という物があるが、これは羽田と稚内の一往復と千歳との二往復しかないときた。鉄道は旭川から特急が三往復あるが、四時間弱かかる。鉄道の長旅は好きだが、果たしてそれくらいの時間的余裕を持てる日が作れる機会がいかほどあるものか、と思案せざるを得ない。
などとああでもないこうでもないと思っている内に、優先順位は下降線をたどりつつある。他にも只見や南伊豆、徳島、函館など行きたいところはあるし、海外に目を向ければ台湾などは格安航空会社などもあって非常に手を出しやすい価格帯で私を誘ってくる。

そんなこんなで、まずは宇治だ! と思っているものの、行きたいと思う場所だけは増える一方であるが故に、なんともまあ妙に落ち着かないような気分にさせられているのである。
宇治に行かない限りは次に進めないのだろうなあと思いつつ、さていつ行けばいいのだろうか? から進まないのが性である。