言葉のリハビリ場

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牛タン弁当(加熱タイプ)の漬物


牛タンを食べると付け合わせに大抵、唐辛子のみそ漬けが出てくる。私はあれが好きで、仙台に行った際にはお土産としてあれを買ったり、さらには仙台出張をする人に頼んで買ってきてもらったこともある。それくらいあの唐辛子のみそ漬けが好きである。
あの唐辛子もずいぶん身近になったもので、例えば東京駅の中であるとかそういうところに牛タン屋の売店があるもんだからわりといつでも気軽に購入できるようになっている。牛タンのお土産と一緒にちゃんと唐辛子のみそ漬けが並んでいる光景から察するに、昔に比べてあれを購入したい人というのは案外増えているのかもしれない。私としては嬉しい。

牛タンの付け合わせと言えば私にとってはその唐辛子のみそ漬けだが、最近、もう一つ好きな奴があることに気が付いた。牛タンの付け合わせというよりは、牛タン弁当の付け合わせと言うべきかもしれないが、牛タン弁当の漬物(万来漬け)も好きだということに気が付いたのである。

仙台の「こばやし」というお店の牛タン弁当は、加熱式の弁当である。ひもを引っ張ると加熱が始まり、それによってアツアツの牛タン弁当を食べることができるという、かなり斬新な弁当である。これは新幹線で帰る時によく食べる弁当で、仙台駅でいそいそと買い込んだのを車内に持ち込むか、それか車内販売で買い込むかの2択である。
この牛タン弁当は丸い形の牛タンが並べられたスタンダードなものと、それからちょっと高価な厚みのある短冊状のものの2種類があるわけかのだが、そのどちらにも「万来漬け」という漬物が入っているのである。これがなかなか美味しいのだ。
ご飯に合うのはもちろんだけれど、加熱されてもちゃんと美味しいという点がなかなかに秀逸だと思う。コンビニとかでもそうだけれど、お弁当を買って温めたときに犠牲になってしまうのは大抵漬物である。漬物には温めて食べる理由がないからだ。できれば冷たいほうがいい。

暖かい弁当と言えば、ちょっとジャンルは違うけれど「峠の釜めし」も暖かい状態で提供されることが多い弁当である。あの弁当の場合、漬物は完全に別添えだ。容器ごと外に出ているので、加熱されないように配慮がなされているのである。

さてまあこの牛タン弁当の付け合わせである万来漬けであるが、もしかして唐辛子のみそ漬けみたいにどこかで売っていないかと思って調べてみたが、どうもどこにも売っている様子が見られないようである。そもそも万来漬けというワードで検索をかけてもこの駅弁屋以外はヒットしないわけで、オリジナルの漬物なのかもしれない。
売っていれば欲しいと思うんだけれど、なかなか商品化するのは難しいんだろうな。そう考えると唐辛子のみそ漬けは偉大である。

牛タンだけでなく万来漬けも楽しみに牛タン弁当をまた買って食べよう。いつか商品化したらいいな、くらいの淡い期待を持って。

 

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