言葉のリハビリ場

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宅配ピザ

宅配ピザって最近食べなくなったな、と思ったのはつい最近のことである。きっかけは今年猛烈にやってきた台風のこと。台風の日に注文しないでください、配達できないです、みたいな話を聞いてよくよく考えてみたのだけれど、もう何年も自宅含めてピザの配達をお願いしたような記憶がないのである。


考えてみれば、今の生活で家でピザを食べるというシチュエーションがそもそもない。何かしらパーティーでもやればいいのだろうけれど、それにしたって買ってきて持ち寄るとかくらいだろうか。それだってどこかお店で食べに行くことの方がずっと多いので、めったにないことである。

このところの宅配ピザの出番は、もっぱら店でやらないタイプのパーティーや歓迎会などだ。会議室みたいなスペースを使って、みんなで持ち寄ったりケータリングで料理を用意するのとは別に、ピザも用意しておこう、みたいな感じで。たまたま昨年末あたりに、よその会社のそういった忘年会に遭遇して、そこでは食べた記憶がある。買い出しの手間も省けるし、買い出しに行っても直接受け取れば1枚無料だとか、そんなサービスもある。大人数だとちょっとつまむにはちょうどいいわけだ。宅配ピザのこのところと言えば大人数パーティーのそれである。


小さい頃は宅配ピザがもっと楽しみなものだったはずだ。そもそも出前も含めて、休日の昼間とかは何か家まで運んでもらって食べるとか、そんなことをよくやっていた気がする。たまに来るダイレクトメールを取って置いて、ピザの他に麺類だと蕎麦屋とか、普段使いではないけれど宅配寿司とか、そういったものの注文票を眺めては、次はどんなものを頼むかとよく想像したものである。結局月に1回程度しかそういったご飯にはならないのだけれど、妙に楽しみにしていた記憶がある。

 

じゃあ最近はピザを食べていないのかといえば、そんなことはない。家の近くにピザをワンコイン500円で食べられる店ができたので何回か行ったりしたし(最近長期休業を経てオーナーチェンジしてしまったが)、イタリアンバルのようなところにも行くようになったので、口にする機会はそれなりにある。

宅配ピザだけを食べなくなった。頼まなくなった。大人になったということなのか、そもそも機会がないのか。

あんなに特別な、ちょっとした非日常的な存在だったのに。

 

よくわからないけれど、ピザ、久しぶりに食べたいな。なんか。