言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

寿司に寄せて

将太の寿司』という漫画が11/30まで全館無料で読めるという事で、私もせっせと毎日通勤時に読んでいる。これが結構面白い。今はとりあえず通常のものは読み終えて、全国大会編の10巻あたりを読んでいる。

そもそも料理漫画と言うのは昔からとても好きなジャンルである。内容の是非についてはしばしば話題に上がるものだが、そこまで気にして読んではいない。それこそ『将太の寿司』ではライバル笹寿司の悪行が事あるごとにやりすぎだと話題になるものだが、そう言うことも含めて面白いわけである。ノンフィクションだったら問題だけれど、あくまでフィクションだからこその面白さがそこにはある。


ノンフィクション世界の寿司はどうだろう。私も寿司は大好きだ。だが毎週必ず食べるとかそういうことは決して、ない。というか出来ない。ラーメンなら毎週どころか週に何度も食べられる。最近はやたらと定食屋のやよい軒に通っているが、あそこだったら毎日だって通い詰めることができる。でも寿司はよほどのことがない限り、2日連続で食べることすら稀だ。

この違いはやはり値段だろう。寿司は決して安くはない。
食事をすることが何よりの楽しみである私は、出す時にはちゃんと金を出す方だ。けれども、値段の書いていないような、その時々の値段つまり時価で出てくるような寿司屋にはとてもじゃないが恐れ多くて入ることはできない。いつかそういう店に入ってみたいとは思っているが、開戦系の値段は本当にわからないので、まずは誰か偉い人(やそれに準じるお金持ち)に連れて行ってもらってからにしたいところだ。目下、自分のお金で食べに行く勇気はない。

そう言う意味で回転寿司は明朗会計という事もあって入りやすい。クオリティーはピンキリだけれど、よほどのことがない限りはだいたい美味い。
特に好きなのは地場系の回転寿司の店で、地元の海の幸を高すぎない値段で食べることができることが多いから旅行中なんかは特に重宝している。自分で選べるから量も調節できるので、海鮮丼あたりと比べてもとても使いやすいわけだ。
北海道で言えば「根室花まる」、石川県は金沢の「もりもり寿司」、このあたりは3千円弱払うつもりがあれば美味しい寿司を腹いっぱい食べられるので特にお気に入りだ。

100円寿司も別に嫌いではない。一人で行ったこともある。でも結局たくさん食べて1000円超えなんてのはざらなので、あまりお得感はない。
使いやすくて好きなのは立ち食いすしのランチもまたその一つ。あれは値段が最初から決まったセットを、かなりお手頃な価格で食べることができるうえに、ちゃんと目の前で寿司を握って出してくれるような店が多いからお得感がすごいのだ。別に常に最高・最上級を追い求めているわけではないし、そんなのは漫画の世界くらいである。ある一定のラインを越えればみんな美味しい、それでいいと思っている。特に1人の時は。複数人の時はまた少し違う。変な店に入ってしまった時、私一人なら私が外れを引いたな、なんて思えば済むけれども、連れて行った人がそう言う思いをするのは本当に忍びない。
だから出来るだけ、良かったな、いいな、と思えるものを発信したいな、とはいつも思っていることである。

だからまあ、一緒に寿司を食べに行けるような大切な人が増えるといいね、ってそう言う話でもあるわけで。
別に寿司に限らずだけれど、美味しいものが美味しく食べられれば、極端な話それだけでも十分いいよねって。