言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

梅雨入り

 

今年も早いもので、もう梅雨入りだという。梅雨と聞いてあまりいいイメージは無く、毎日が雨ばかりだと思うと気分は良くない。
とはいえ、夏になってもこのじめっとした感覚は変わらないのだから困ってしまう。毎日カンカン照りであってもそれなりに湿度を感じるし、夕立でも降ろうものならあっという間に飽和してしまいそうな湿気に襲われる。私は特に昔夏休みの部活の途中で撒かれるスプリンクラーの水が嫌いで、あれが撒かれたらもう一気に体感の湿度は上がり余計に暑く感じるような気がしていた。
そういった意味では、梅雨はハナから雨と決まっているので身構えやすい。家にいればまだ多少涼しさを感じることもある。
だいたい降らなければ降らないで問題で、夏になればやれ水不足だ節水だと騒ぎ立てられるわけだから、多少は梅雨にも感謝が必要なのだ。

だとしても好きにはなれないのは同じであるが、それはまた別問題である。
靴が濡れて足がもうこの上なく気持ちの悪い状態になり、家に帰れば今度は濡れた靴が悪臭を放つ。干して置ければ良いが、結局毎日雨ならば外にも出せず、新聞紙を詰め込んで早く乾かないかと待つばかりになるのである。代替の靴はあろうとも、同じ目にあうだけなのだから、簡単な外出ならばなかなかわざわざ出したくはない。

つまりまあ勝手なもので、水不足にはなってほしくないが、外出の不便は避けたい、とこういうわけである。
今日、雨でよかったなぁ! なんて思うような出来事が出来ればいいのだが、いったいどんなことならばそんな想いができるだろうか。

ああ、一つ思い当たるのは小学校のプールの授業だろうか。私は水泳がとんとダメなので、プールの日は雨が降ってくれて密かに喜んだものである。
誰とも共有したことのない想いだが、もしかしたら何人か似たようなことを考えている人がいただろうか、と思うとなかなか罪深いものだなぁと感じざるを得なかった。

誰か同じように思っていたかはわからないが、少なくともてるてる坊主を作って祈っていた君には、隣で申し訳ないことをしたな、と思う。