言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ピザ

家の近くにピザ屋ができた。


2年位前にもピザを出すお店ができたことがあった。とても狭い場所にできたこじんまりとしたイタリアンレストランだったが、ランチタイムは500円でピザの持ち帰りができるお店だったので買い求める人が結構いたと思う。電話で予約しておいて受け取りに行くことができたので、何度か利用した。でもだんだんその話が広まってか、予約しようとしたらキャパオーバーということで断られたこともあった。そりゃそうだろう。店に1つしかない窯は常にピザが焼かれている。どう頑張ったって1枚10分以上はかかる。チェーン店であれば一気にたくさんのピザを焼けるので配達や持ち帰りやらでいっぺんに請け負えるわけで、窯が一つの、それもピザ専門店ではないイタリアンレストランに500円のランチタイム用ピザはそりゃあ注文が殺到して何も回らなくなるよね、という話である。

宅配ピザのチェーンだってさすがに500円ではピザを提供していない。小さいサイズでもキャンペーンで800円とかになったりするけれど、基本1000円以上かかる。受け取りにくれば2枚目が無料になるとしても500円にはそうそうなるまい。

その店は結局3か月くらいで1度店を閉めた。リニューアルオープンという形で、オーナーでも変わったのだろうか、今は800円でピザを提供している。500時代はランチ時に店に行ってしまうともうずっと店ではピザを焼いている状態で、店内で食べようと何か注文してもなかなか提供されないような状態だったけれども、それも解消されているようだ。今でも普通に営業しているということは、きっと大丈夫なんだろう。

そういうわけで、というか、そんなことがあって発覚したのが私の家の近くの思わぬ「ピザ需要」である。思ったよりみんなピザを食べたがっている。既存のピザ屋がないわけではないのだけれど、町の中心からは少しずれたところにある。駅の方面ではないので混んでいるかどうかを確認したことはないが、ずっと店が続いているということはやはり需要があるのだろう。ただまあ便利なところに便利な店ができれば急に流行ることもあるわけで、それは件の小さなイタリアンレストランが証明してくれた。

それを知ってか知らなくてかわからないが、最近新しく大手チェーンのピザ屋が駅の近くに出来た。休日のお昼時に混雑しているのは想定通りだけれど、この間飲み会帰りの時間だから23時過ぎだろうか、そんな時間に前を通った時に4,5人店で待っていて驚いた。まだできたばかりだからというのはあるけれど、ピザ需要おそるべしと思わされるのには十分であった。

 

私もこの週末に利用した。せっかくできたのだから1度くらい使ってみようと思ったのだ。遠くに行くのは億劫と言うか、このご時世あまり遠くに行きたくないというのが半分くらいの動機で、あとは単純にピザが食べたくなったからだ。普段の昼にはなかなか食べないし、最近家でも食べていないし。

子供のころはたまに家でピザを取る日というのがあった気がするのだけれど、それもいつの間にかなくなって、今では何か外でパーティー的なことがあればケータリングと一緒に頼んでおくとか、どっちかと言うと非日常的な場で食べるものになっていった。みんなで適当につまむもの、というような感じ。

それ以外だと、イタリアンのお店に出かけるとか、もっと本格的なものを食べたりするようになって。だから家であのボール紙の箱に入れられたピザを食べるのなんて、ほんと、いつぶりなんだろう。

たまに食べると美味しいよね。


その「たまに」の頻度が高くなるような、そんな予感がする。