言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

カレー屋だと思う何か


インド料理屋、と言っていいのだろうか。あるいはインドカレー屋と言うのが正しいだろうか。

ネパール人が経営するインドカレーのお店があちらこちらに存在するのは昨今珍しいことではない。私も結構好きで利用することがあるけれど、美味しくて何よりボリューム満点で、そんなに外すこともなくちょうどよい存在である。
ナンの存在がかなり目立っており、専らライス(というかご飯が)大好きな人間である私だけれども、こういったカレーのお店ではライスではなくナンを注文することが多いほどだ。ボリュームがあってちゃんとお中にたまるのにお替りのナンを持ってきてくれる……なんてのは、体験したことがある人も多いだろう。
調子に乗って食べすぎてしまって昼からお腹がパンパンになるような思いをすることもしばしばである。


そんなカレーのお店で、カレー以外のものを頼んだことがあるだろうか。
私はほとんどない。メニューを見ればカレー以外のものもちゃんと載っているものだ。よく行くお店でもそう。なのに、カレー屋に来たのだからカレー、と思考停止をしてカレーを頼んでいるのである。
カレー屋に行こうと思った時点で想像しているのはカレーだから、なかなか他のものには手が出ないものだ。

しかしまあ、時には冒険心が必要である。新しいお気に入りメニューを探す意味でも、違うメニューに挑戦してみるべきではないか。


今、一番気になっているのはビリヤニというやつである。ちゃんと調べると「パキスタン料理」と出てくるのだが、まああまり気にしないようにしておこう。

なぜビリヤニなのか。特に深い理由はない。単に何かのテレビかなんかで出てきたのを見て美味しそうだと思ったから、みたいな動機である。パエリアとか好きだしビリヤニも美味しいでしょたぶん、みたいな思考だ。そんなもんだ、私の頭の中は。

 

昔よく行っていたカレーのお店は、お昼に持ち帰りの500円で食べられるカレーランチがあった。ライスだけでなくナンを選ぶこともできたので、ある時期すごくハマってリピートしたものだった。
そのお店は例によってネパール人経営のインドカレー屋……かと思っていたのだが、どうも違うらしく、メニューにタイカレーがあったり、パッタイ(タイの焼きそばみたいなやつ)があったりしたので、タイ人系列のお店だったのかもしれない。その割にはインドカレーの系列のメニューも普通に揃っていたし、ナンも至って標準的なものだったし、東南アジアからインドまで一緒くたになった面白いお店だと思っておくことにしていた。

お持ち帰り品はカレーだけだったので、その店で食べたのはほとんどカレーだった。1回だけ店の中で何か違うのを食べたような記憶があるが、それが何だったか思い出せない。
そうこうしているうちに、もうそのお店は無くなってしまった。お店の開いていた期間はわずか2年余りだった。

いろいろカレー以外のメニューもたくさんあったのに、全然食べないままに閉店してしまったのが心残りである。


だからこそ今よく通っているお店でビリヤニを食べてみたい、という思いがある。そう思って昨日、ビリヤニを頼んでみた。

「ごめんなさい、限定15食なんですよ」

売り切れだった。
そういうこともある。だから昨日はビリヤニではなくてカレーを食べた。また挑戦しよう。頼んでみてビリヤニがないと言われればカレーを食べる。それだけである。ビリヤニが食べれなくても、店を出る必要はない。だってその店のカレーがとても美味しいことはすでに知っているから。


限定15食ということは、早い時間に行かないと売り切れるということだろう。

私の昼休みは13時からである。
……しばらくビリヤニは食べられなさそうなので、違う店にしてみるべきだろうか。