言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ビニール傘

突然の大雨。慌てて鞄の中を探すけれども、折りたたみ傘が無い。もちろん普通の傘も持っていない。仕方がないからその辺のコンビニとかで、ビニール傘を買おう。……そんな経験はないだろうか。私はつい最近やったばかりだ。

普段は折りたたみ傘を鞄の中に入れているのだけれど、その日に限って持ってくるのを忘れていた。前の日が雨だったので、濡れた傘を干しておいたまま、鞄にしまうのを忘れたのだ。そういう日に限って、帰り道あたりで雨に降られるものである。朝は晴れていたから完全に油断した。天気予報をちゃんと見ないで家を出たのもよくなかったかもしれない。

そもそも毎朝折りたたみ傘の存在を確認しないのがよくないのかもしれない。折りたたみ傘は「基本的に入れっぱなしのもの」くらいの認識があるから、入っていて当然くらいに思っている。そうして忘れた頃に必要になって、その時に役に立つのである。


そんなわけで傘を忘れたわけだけれど、家まで帰る時にやっぱりどうしても傘は必要だ。家から駅まで歩いて10分くらい。土砂降りの中を走って帰ったとしてもずぶぬれだし、走って帰るほどの元気もない。ならば、傘を買って帰るのがいちばんであろう、と、乗り換え駅でビニール傘を調達した。


久しぶりにビニール傘を買った。580円。結構高い買い物だ。ビニール傘って粗末に扱われがちだけれど、それなりのお値段するじゃないか。突然の大雨で買う人もいっぱいいるから値段は関係ないのだろう。私もレジで値段を聞いて少し驚いたけれど、見なかったことにしてそのまま支払った。需要と供給の問題である。給料日前だというのに、ちょっともったいないお金の使い方をしてしまったかもしれないが、背に腹は代えられないものだ。

人がそれなりに歩いてくる道では、ビニール傘はかなり優秀だ。全方向が良く見えるからだ。風が吹いている時も視界を遮らない。意外と頑丈だし、そういう意味ではまあ500円とか払う価値は十分あるんだろうな。
ビニール傘でいつも思うのは、誰が誰のかわからない、と言うこともあって間違われたり盗まれたりされやすいということだ。中学生くらいの頃はどうやったら盗られないか試したものである。ビニールテープを巻いて目印にするくらいでは普通に盗まれた。名前まで書けばまず盗まれはしないけれど、傘立てに刺さっている時の姿はあまりよいものではない。名前を堂々と晒すのもなかなかどうだろう。

なんだかちょっと懐かしい。