言葉のリハビリ場

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北海道のコンビニ


北海道に行く機会があった。北海道はやはりご飯がおいしい。活きのいい海鮮はもちろん、スープカレージンギスカン、ラーメンだって美味しい。が、しかし、観光客向けのこれらは値段が高い。新千歳空港や札幌市主要部、それに小樽なんかは観光客が多いからか結構値段が高いものが多い。例えば千歳とか、積丹だとか、少し離れればそう高すぎるものばかりでもない事はわかっているし、店を選べば高すぎず美味しく食べられることも分かっている。例えば根室花まるという北海道の地場系回転すしチェーンは根室本店、函館、札幌とそんなに高すぎない値段で美味しい寿司を堪能できる店だと思っている。
まあこの手の問題は旅行をする度に持ちあがってくる問題でもある事は重々承知である。毎日名物を食べるべく探していると、金銭的に厳しさを感じることも普通にある事だろう。

しかし、北海道には面白い存在がある。それは「セイコーマート」だ。北海道の資本のコンビニであり、北海道以外にも茨城や栃木などに少しだけ出店しているものの基本的には北海道の北海道による北海道のためのコンビニチェーンである。

その実態はなかなかに素晴らしい。聞くところによれば全国数社あるコンビニメーカーのどこよりも顧客満足度が高いと言う。かくいう私も大好きだ。セイコーマートが家の近くにあればいいのにとかなり強く思っている。それくらいに好きだ。
まず旅行者的には「北海道限定の商品」だらけであると言う事を推していきたい。飲み物だけでもガラナソフトカツゲンなどは当然のように取りそろえているし、ちくわパンのような他地域ではなかなかお目にかかれないような独特のラインナップの総菜を取りそろえていたりする。あとあまり関係ないが妙にワインの品ぞろえのいい店があるのは面白いところだ。
110円で帰る焼うどんなどのシリーズも良い。値段の割にたくさん入っているし、手軽に軽食や夜食としても買いやすい。おにぎりは冷たいものだけでなく店内で作っている温かいものまである。もちろんお弁当も同じように店内調理品があったりする。これがまた美味しい。

このセイコーマートだが、とにかくどんな田舎に行ってもある。人口の少ない地域でも、買い物に行けるようにということらしい。店名がセイコーマートでなくても、提携をしていて商品がセイコーマートのものであったりする。札幌市内ではそれはもう振りむければそこにセイコーマートという勢いで店舗展開されているが、広大な田園風景の中に集落があればそこにもほぼ必ずセイコーマートがあったりする。

セイコーマート商品が好きであれば北海道生活は健康楽しいものになるだろう。もちろん短期滞在でもお世話になってみると面白いと思う。旅行にありがちな「その土地の名物を食べなければ」という強迫観念にも、セイコーマート商品は結構ちゃんとしたものを安価でお試しできたりするので、そんな欲求にもちゃんと答えることができる。セイコーマートは万能選手なのだ。

惜しいのは、ほとんどの店舗にATMがないことくらいだろう。設置されている店舗があればそれは元々別のコンビニチェーンであった可能性が高い。函館主要部の新聞社に入っているセイコーマートなどがまさにそれで、あそこは元々ローソンだったと言う。三大主要コンビニがなくなってそこに進出するセイコーマートの北海道での強さと合いされている様子がよくわかるエピソードでもある。

ただのコンビニと侮ることなかれ。北海道でセイコーマート、通称セコマが待っている。