言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

現地観戦と自宅観戦

プロ野球を見るのが好きだ。たまたま地元に贔屓チームがあるから、球場に出かけて行くのも遠く
はないし、家でもローカルチャンネルで中継があったりする。

現地観戦はお金がかかる。当然のことだ。電車賃から入場料、あとは何か食べれば飲食代。
グッズをそろえたりしてさらにお金がかさむこともある。これはある程度余裕ができないと難しい
遊びであるとすら言えるかもしれない。ただあの球場に入ってグラウンドを見下ろすあの瞬間の興
奮は他の何物にも代えがたいものがある。
現地観戦の良さは特有の臨場感と一体感だ。内野の一部の席を除けば周りは同じチームのファンと
いうことで、雰囲気からして楽しいものである。応援をすべく一緒に声を出すもよし、座ってじっ
くり観戦するもよし。同じものを応援するというのは結構気持ちよく盛り上がるものである。つい
ついビールなり弁当なり買ってしまうのはこれのおかげでもある。球場ごとの名物なんてのも最近
はかなり力を入れているからそれだけでも楽しくなってしまう。

プロ野球選手の一挙手一動作を目の前で見ることが出来る点も実によい。特に外野手の送球なんて
のは、テレビで見るよりもずっとすごいものであることがよくわかる。よくもまああんな米粒大の
人間に向かって小さなボールを正確に投げられるものだ。どうやったらああなれるのか。
現地にいることに意味がある瞬間も多い。2000本安打達成とか、ノーヒットノーラン達成とか、そういう記憶と記録に残る試合を目の前で見ることができればさらに忘れられない思い出となるだろう。
現地観戦はだからやめられないのである。

自宅観戦はとにかくお金がかからない。最近はテレビだけでなくてネット配信もしているから、結
構な試合数を観戦することができる。月額の支払いが必要になるような有料コンテンツに加入すれ
ばそれこそ全試合見ることすら可能になってくるだろう。ただ平日はどれくらい家で見られるか、
という事もあるからなかなか有料配信までは手が出ていないのが現状だ。なんとなく見るのが義務
になってしまっては嫌だな、という思いもある。優勝とか順位とかがかかった重要な試合とか、日
本一決定とか、そういう時だけ地上波放送なりがないことを恨むわけだけれども。

特殊なものではスポーツバーのようなところでの観戦というのもある。あまり経験はないけれど、あれは楽しいけれど飲むのと食べるのと観るのをいっしょくたに行うのは少し無理があって、どれかが疎かになる不器用人間なので得意ではないかもしれない。
自宅でなくとも例えば旅館とかでゆっくりお茶か酒でも飲みながらだらだら観るのが実は一番至福な時間かもしれない。

どういう形であれ、録画以外のものでリアルタイムに観戦するというのはとても楽しいことだ。リアルタイムだからこそ良い。時間が過ぎればもうすぐネタバレになってしまう。切り取られた経過だけを観る、それだけでは得られないいろんな価値があってそれでいいじゃないか、と思うわけなのだ。