言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

釣り、未経験の呟き

何のご縁か、今度釣りに参加することになった。船を貸し切っての海釣りである。
私は釣りはやったことがなく、未経験のド素人もいいところだ。実のところ一度北海道のトマムの某ホテルの池で釣りの体験はしたことがあるのだが、池は小さくやっと1匹釣れた魚は瀕死というありさまであまり良い思い出もない。
さらに言えば、私はひどく乗り物酔いをするたちで、特に船は危険だ。大型のフェリーでもかなり危なく、小型の船ではそれはもう良い思い出の方が少ない体たらくだ。その昔沖縄の海でバナナボートにのって振り回された時でさえ、あまりの吐き気に死ぬかと思ったくらいだ。
そんな私が、海に小型の船で出て行って釣りをしようというのである。

間違いなく「やられる」だろう。

これは想像というよりかは確信だ。

しかしながら、船という点を覗けば、かなり楽しみでもある。
そもそも海辺の観光地に出かけることが好きなのだから、魚を食べる事は大好きだし、釣りをすること自体にはかなり興味がある。釣りそのものは興味があってもなかなか手を出しにくいジャンルであるから、こういった機会に手を出しておけば、いずれ違う場面でやりたくなった時に一度経験があると言うのはだいぶ違うだろう。
また、旅行先で美術館にはなかなか入らないが、観光の定番である地元の歴史的な博物館と同じくらいは水族館が好きな私にとって、海の生き物を見ること自体が好きな行為である。知らない魚も知っている魚も「食べられるかどうか」という観点で見てしまいがちな私にとって、釣って食べることのできるイベントはかなり魅力的ではある。それも釣り堀や水族館のような飼育されているものではなく、大自然の生きた魚たちである。釣ることができてなおかつ美味く言えば食べられると言うのだから、どう考えても最高であろう。

 

つまるところ、船に乗るという不安、釣り経験がないという不安、それを差し引けば……と言いたいところだが、あいにく船酔いからは逃れられなそうなので、船に乗っている4時間程をどう耐えるのかを考えながらその日を迎えたいと思っている。あるいは、酔ってしまった後、釣った魚を食べるところまで二全力で回復する努力、だろうか。

釣れなくても食べるのは全力で行きたい。

本当にいやしい人間だ。