言葉のリハビリ場

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Bluetoothイヤホン


スマホで電話をする時はイヤホンの方が圧倒的に楽だ。ガラケー時代にも増して、耳に当てる弊害というものが多くなった気がする。タッチパネルが皮脂で汚れているといろいろ良くないからだろう。
あと他の人がどうなのかわからないけれど、長電話をすると耳がどうも痛くなるというのがあって、右耳で聞いてみたり左耳に変えてみたりと行ったり来たりを繰り返して電話をしていたものだった。
そこで使うようになったのがイヤホンである。いつの時期からか、iPhone付属のイヤホンにはマイク機能が付いてきたので、イヤホンで相手の音声を聞きながら、そのまま耳にスマホを当てる事なく会話ができるので、普及し始めた頃はとても嬉しかったのを覚えている。これは便利だ、と。
外出中で電話を取る時、特に駅のホームなんかで電話に出ても良く聞こえない。言ったことがしばしばあったが、これもイヤホンにより解消されたわけである。
ついでにスマホに手を触れなくても電話に出られる機能付きということで、これもものすごく便利である。

だが純正イヤホンとの蜜月は長く続かない。iPhoneがイヤホンジャックを廃止したのだ。充電用のジャックと共用化されてしまったのだ。つまりこれで「充電しながら」電話をする、という行為ができなくなってしまった。
普通に生活する分にはそこまで困らないかもしれない事柄だったが、あいにく損なタイミングで私は外回りの営業職であったので、電話はそれはもう素晴らしい勢いで使っていたわけであった。

基本は外回りだし毎日遠方への出張だったから、その場合は朝一番の上司からの電話からずっと電話しっぱなしなわけである。直販取引の会社は営業個人に全部客先からの電話がかかってくるので、商品の注文やあるいはクレームだとか質問、販促物の依頼だとかまで全部掛ってくる。ひたすらそれを受ける。月末とかだと合間に上司からの電話。仕事が終わる時間には夜の報告を兼ねての「今日何軒取れた? いくら?」のこれまた上司の嫌な電話。挙句の果てに月末最終日なんかは売り上げを締めるギリギリまで会社からひたすら客先に電話、電話、電話。電話地獄である。メールが普及してSNS全盛期のこの時代にここまで電話をするかというくらいしまくった。
基本的に運転や移動が多かったので、メールやメッセージのやり取りはあまり出来ないのもあって、なし崩し的に電話になるのはわかるのだけれど、キツイものはキツイ。何事も適度に行うのが良いものである。でも使わざるを得ない場合もある。

そういうわけで、充電せずにずっと電話をしていたらあっという間に電池などなくなってしまうので、私はとうとうBluetoothイヤホンを購入するに至ったわけなのだ。
充電しながら電話ができるし、音質もかなり良い。完全コードレスというわけではなく、マイクと一体になった物を買ったので、電話にもワンタッチで応答できる。場所を選ばないのも良い。
不便な点としては、Bluetoothイヤホンそのものの充電が必要なことだろう。充電しないと使えないし、充電が切れれば使うことができない。でもまあ、1回のフル充電で2日くらいは保つので、毎日寝るときにでも充電しておけば特に問題はなかった。

ついでにBluetoothさえ対応していれば大抵の機器と接続が可能なので、iPodにも登録して使ったりもしている。公私ともに使えるいい買い物だった。

ただ、使いまくってしまったせいなのか、それとも粗悪品だったのかわからないが、なんと購入1年経たずに右耳の音が聞こえなくなるという不具合が発生した。幸い保証期間内だったので、新品と交換になったのだが、意外とBluetoothイヤホンというものは繊細なのかもしれない。
もうかつてのように使い倒す日々はやってこないので、そこそこ大事に使うようにしているが、またある時急に壊れてしまわないか少し不安である。有ると思っていて使えないダメージの大きさ、計り知れないと思います。