言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

炊き立てのご飯がお茶漬けになった日


炊き立てのご飯を目の前にして、冷蔵庫に大したおかずがないことに気が付いてしまった。せっかく朝からご飯を炊いて、昼夜と取り分けたのちにさあ炊き立てご飯だ、となってからようやく気が付くという段取りの悪さである。
週5で在宅勤務だったころは、毎日家でご飯を食べることになるので「その日食べるもの」と「今後食べるもの」を適当に買ってきても無駄にせずに食べきることができたが、今は週2回しか在宅勤務の日がなくなったので買い置きの習慣が途絶えてしまっている状態である。適当に買ってくるとすぐにダメになってしまうのだ。土日に出かけたりする予定が入っているとなおのことである。作り置きとか常備菜とかそういう物を置かなくなった今、あれ、今日何をおかずにして食べようか、と急に気が付くことが増えている。

まあなんというか、全くない、というわけではないのだ。実際、探せば何かしらある。缶詰の類なんかがいい例だ。出そうと思えば、というものはいくらかある。でもまあなんだろうな、どれにしようかな、と考えるのも面倒になって、結局炊き立てのご飯をお茶漬けにして食べるというなかなかトリッキーなことをしてしまった。
全然悪い事ではないと思うのだけれど、なんとなくもったいない感じがしてしまう。この間まで酒盗の瓶があったのだけれど、あれがあったら良かったな、とかついついそんなことを考えてしまうわけだが、今は買ってきても週2回くらいしか開ける機会がないので、どうだろう、食べきれるだろうか、という気持ちの方が勝ってしまう。
それになんというか、あれを食べなきゃいけないな、というのもストレスになる時があるのが問題だ。あるから食べないといけない、期限が来ているから今日はこれだ、という目の前の問題とは別に、今日は全然何もやる気しないし調子も上がらないから外食してこようという気持ちも普通にせり上がってくる日があるわけで、こればっかりはどうしようもない。じゃあどうするかといえば、「開けたらなるべく早めに食べましょうね」な物を買わなくなる、そういうわけだ。
長持ちするものは存在から忘れていても後で救済が可能だ。そういやあったな、と思った時に期限が来ていなければ適当にそのうち食べるか、と余裕をもってスケジュールできるので、常温保存できるようなチルドタイプのおかずとかは結構好きである。

本当は、本当は明太子とかが食べたい。食べたいけれど、あれ、買ってきて開封してしまったらそう長持ちするものではない。1回の食事で1本は食べないので、3本くらい入っている好きなやつとかは何回か手に取りかけて結局やめている。好きとか嫌いとかの以前に食べる機会が足りなくて無駄にしそう。
会社に行く日、帰りに何か食べて帰るんじゃなくて家で食べたらいいんだよな、本当は。でも家に帰るまでに時間がありすぎるし、生活リズムとしては帰り際に食べていくのが一番楽なんだ。朝7時20分に家を出て、会社に着くのが8時50分くらいということを考えると、通勤は1.5時間。18時に会社を出たら理論値は19時半自宅となるが、買い物もあるし、結局何だかんだ20時くらいになる。そこからご飯を作って食べて……というのはちょっと想像しにくい。できるかできないかで言えばできるけれど、20時半とか21時くらいまで夕食を引っ張ってまで頑張るだけのやる気が私にはない。まして作る相手がいるわけでもない。だいたい18時に帰れるわけもなく、まあせいぜい19時前くらいかな、となれば、よっぽどの理由がなければ適当に食事を済ませてから家に帰るほうが楽だ。

だからそんなわけで、今、炊き立てのご飯を用意しても素敵な感じのおかずが用意できずお茶漬けになってしまうわけである。
まあでも、もうちょい余裕があれば味噌汁くらい作るんだけどね。朝じゃなければ。なぜなら、土井善晴先生をリスペクトしているので、なんでも適当に放り込んだ味噌汁が好きなのである。