言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ポーカーで遊んだ話


後輩に誘われてポーカーをしてきた。
全然知らない世界だったけれど、やってみたらこれが結構面白かった。

独特の質感のコイン

正式には「アミューズメントポーカー」と言うらしく、まあ要するに外国でよくあるようなカジノのそれを模したような感じで遊べるようになっている。
細かい仕組みは割愛するが、料金システム的にはゲームセンターのメダルゲームのそれに近い。コインを受付で購入してそれを元手に遊ぶような格好だ。ゲームを進めていくうちにそれが増えたり減ったりしていくので、上手にコントロールしながら遊んだり、あるいは途中で追加でコインを購入して遊ぶこともできる。
私は最初に2000円くらい払って8000コイン(なんかいろいろ初回は割引とかある)を貰って、最終的に510コインまで溶かしたが、我慢して堅実にプレイすれば長い時間コインを残して遊ぶことは可能だと感じた。まあ実際2000円とドリンクバーのお金で5時間居座ったことを考えると、適当に遊びに行くのには全然面白い範囲だと思う。2回目以降はもう少しお金がかかるようだけれど、それでも感覚としては雀荘に遊びに行くのとかとあんまり変わらない感じがする。

空いている時間帯に行ったので、最初30分くらいは初心者講習みたいなものを受けさせてもらったけれど、これがかなりわかりやすくてよかった。私なんてポーカーの役は知っているけれど、実際の流れなんかはさっぱり知らなかったので、ものすごい根本的な質問をしたりしてしまったが、別に問題なくちゃんと丁寧に解説してくれたので助かった。
だって私の知っているポーカーと言うやつは、適当に5枚ずつトランプが配られて、そこから好きな枚数交換に出して役を作るみたいなそんな簡易版のルールだったので、実際にカジノ的なところでやるような本格的なポーカーのルールなんてさっぱり知らなかったのである。そのうえ、なんだか敷居が高そうというか複雑そうなイメージもあって調べたり勉強したりしたこともなかった。
なので、各々に配られる手札が2枚しかなくて、場にある5枚と組み合わせて7枚の内から5枚選んで役を作る……みたいな根本的なところから教えてもらって、それから実際の卓に混ぜてもらった。

連れて行ってくれた後輩が廃人のようにポーカーにのめり込んでいる猛者だったので時々アドバイス(最初にコールするときは場代よりも大きい数でした方が周りの動向がわかりやすい、とかそういう立ち回り面の話)をくれたりしたのだけれど、たまたま右隣になった常連と思しき人も気さくにアドバイスをくれて助かった。初心者に優しい人が多い。まあなんか立ち回りとかマナーとかその辺が全然わからないし所作もさっぱりなので見るに見かねて……というところはあっただろうけれど、そうであっても怒ったりせず教えてくれて助かった。
おかげで立ち回りはまだまだよくわからないところもあるけれど、一通りの流れと言うか基本のところは理解することができた。
基本的に難しいのは、コインをベットする時だと思っている。額を吊り上げられたときはついていくか判断すればいいだけだけれど、自分で吊り上げようとするときなんかは判断が難しい。特に、最初に配られる2枚の手札だけが見られる状態でそれを判断するのはなかなか難しい。場に出たカードの内容を見れるようになってから判断したくなるけれど、それをする前に吊り上げられたときに突っ張るかどうかという判断は難しい。手元のコインが少なければなおさらだ。手持ちが多ければ多少冒険することもしやすいけれど、そうやって適当にやっていたら割とすぐ溶けたので、この辺のバランス感覚はコツが要りそうだ。
まあもっとも、常連の人は追加でコイン購入するのも全然問題ない、という感じで強気に賭けていく人が結構いた印象である。この辺は性格的なものもあるだろうけれど、どれくらいの出費までは許容するかという感覚の違いがありそうな感じはした。
私はこの手の遊びはケチになるほうなので粘るなら粘れるだけ粘ったりするわけだが、楽しいのはちゃんと元手を用意してゲームに積極的に参加する、という方が遊びとしては楽しいと思う。粘りまくると逆転できそうな手が入るまでは基本降り続けることになるのでつまらないと言えばそういう考え方もある。堅実かもしれないが、時折場代を負担しなければいけない手番が来るのでジリ貧になるので、いつまでも粘り続けることは厳しい。
なのでまあ頃合いを見て良さそうな手が来たら参加するか、一発逆転の大きそうな手が入りそうなときにオールイン(手持ちのコインを全賭けする)して楽しむのがいいと思う。起死回生のオールイン戦術は、ちゃんと役さえ作れれば結構勝てるのが面白かった。私も1回それで延命した。


楽しかったのでまたどこかで遊びに行きたいなと思うのだけれど、一つだけ残念なことがあった。
それは、福本伸行の『銀と金』を誰も読んだことがなかったということである。あの漫画は途中で賭け金の上限がない違法ポーカーをする話が合って、ルールがわからないなりに結構好きなエピソードなのだけれど、同卓になった人どころかディーラーの人まで誰も知らなかった。まああの漫画自体かなりマニアックな漫画だけどね。