言葉のリハビリ場

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いつもと違うマスクを試してみた


もうすっかり生活必需品となったマスクであるが、私はここ数年だいたい同じ種類のマスクを使い続けている。友人にサンプル的なマスクを貰った時に付けたという例外はあるが、基本的にはタマガワエーザイの「フィッティ(Fitty)」のシリーズをずっと使っている。
元々は同じメーカーの一段階安いもの(息苦しくない使い切りマスクというやつ)を使っていたのだけれど、それこそコロナが流行り始めたあたりで品薄になって手に入りにくくなったこともあって、先に在庫の復活したフィッティの方を使うようになった。
言うほど大きな値段の差があるわけではないのだけれど、長い時間使ってみるとさすがにちょっと価格が高いだけのことはあってフィッティのほうが使い心地がだいぶ良いことに気が付いた。一番の良さは耳にかける紐の部分である。長い時間かけていても全然こすれる感じがない。廉価品の方もそれなりに良かったけれど、フィッティは柔らかくて本当に耳が痛くなりにくい。
在庫が普通に戻っても、私はずっとフィッティを使い続けている。

私は普段ずっとメガネをかけているので、どうしてもマスクのせいでメガネが曇りやすいのだけれど、フィッティに変えてからは曇りが少なくなった。いつもインフルエンザの時期から花粉の時期までずっとマスクをする生活をしていてメガネの曇りに悩まさせることも結構あったわけだけれど、年がら年中つけるようになった今、曇り問題から解放されつつあるというのはなかなか大きな要素である。
マスクの性能自体も気づかぬうちに色々進化しているところではあるのだろうけれど、私にとっては先に述べた耳にかける紐同様、マスクが曇りにくくなっているというのは本当に嬉しい進化である。
まあもっとも、年中マスクをつけるようになって、私のほうがマスクとメガネのベストポジションみたいなものを見つけたというだけの可能性も大いにあるわけだが。

しかしもうマスクというやつは365日どこで生活していてもほぼ必ず要求されるものである。家から全くでない日は別だが、少しでも出る場合はマスクは必須である。歩いている時なんかにマスクをしなくてもいいみたいな話はあるが、たとえそうだとしても歩くだけで家に帰る場合はほとんどないわけで、自然と店なり電車なりバスなりでマスクを付けることになる。家の鍵と同じようなものだ。出かけるなら必ず携帯する必要のあるもの、というわけである。
そういうわけだから、一度これだ、というマスクを見つけるとなかなか他のものを試してみる機会というのは訪れないものだ。私はもう3年くらいずっとフィッティなわけで、他のマスクというのはほとんど付けていない状況だった。

ところがまあうっかりしたことに、先日フィッティの在庫を切らしてしまっていたことに気が付いた。まだ残っているから今度買いに行けばいいか、と悠長に構えていたのだけれど、実は在庫として家に置いてあったマスクはフィッティのそれではなかったのである。
コーワ(kowa)の出している三次元マスクである。

コーワの三次元マスクは、ドラッグストアで一番目立つところにたくさん並んでいるマスクのうちの一つだ。どのドラッグストアに行っても必ずと言っていいほど見かける商品でもある。
反対に、いつも買っているフィッティのマスクは、コンビニで売っているものだ。箱の7Daysのタイプなどはドラッグストアに取り扱いがあったりするのだけれど、1つずつ包装されているタイプの7枚入りフィッティは基本的にコンビニでしかお目にかかったことがない。なのでわざわざコンビニで探して購入している。
三次元マスクはたぶん、何か別の買い物のついでに購入していたものだと思う。激安のお茶とかにつられてレジに並んだ時に、ついでにと思って手に取ったモノだろう。品薄の時や災害の時にマスクをちょっと多めに持っておくのはいいことだし、多少家に置いてあっても悪くなるものではないから、別に変な判断ではなかったと思う。
今まで使ったことのないマスクだった、ということを除けば。

そんなわけでたぶん半年か一年近く在庫として放置してあった三次元マスクであるが、この度ようやく日の目を浴びることになった。フィッティを買うまでのつなぎみたいなものではあるが、そういうことがあってもいいだろう。

しかしまあ、つけてみると案外とマスクごとの違いというものがはっきりとわかるものである。
明らかに違うのは鼻に当たる部分だ。ここだけ一枚分、布と紙の中間みたいなものが挟まっていて、厚みがある。おかげでなんとなく鼻のあたりがもっさりとした感触があって息苦しいような感じがしなくもないが、慣れてくると気にならない。まあちょっと夏に向いた感じのマスクではないのかもしれないな、というようなことは鼻の部分の厚みから思った。
それ以外の箇所も微妙にそれぞれ違うような気がする。言語化できるほどではないのだけれど、例えばなんか口の周りあたりが少し緩めにできているとか、紐がより柔らかい感じがするとかそんな具合であって、別に悪い事ではない。

みんな似たようなもんだと思っているけれど、案外違うものだ。
私はコンビニに行って、7枚入りのフィッティを3袋分買ってきた。
が、まあ1週間くらいはまだ三次元マスクの在庫があるので、三次元マスク生活が続くだろう。フィッティなら1つずつ個包装なので別に袋を明けたからと言って個包装のほうを開けなければどうということはないが、三次元マスクは袋に直接マスクが入れてあるからなんとなく明けk垂らす具に使わなきゃならないような気がするんだよな。
別にせいせんしょくひんとかではないんだけどさ、なんとなく。