言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

紙袋と保冷剤


そろそろ気温も上がってきて、冷蔵・冷凍商品の持ち運びには気を遣う季節になった。真夏ほどの危機感というのはないけれど、それでもやっぱりお腹を壊したりしたくないので、ある程度は気を遣うものである。

先日要冷蔵の商品を買った時には、お店の人が気を利かせて保冷剤を多めにサービスしてくれた。家まですぐに帰れる場所であれば不要だったのだろうけれど、「3時間分まではサービス」という事だったので、まあそれくらいは帰るのにかかるだろうなと思い保冷剤を入れてもらった。
保冷バッグも用意できるとのことだったが、そちらは有料ということで断った。別の機会に再利用できる代物ではあるのだけれど、あんまり活用したことがなくて普通に断ってしまった。真夏に冷凍食品を買ったりするときに使えるかもしれないと後から思ったけれど、まあコンビニやスーパーから家までくらいならばそこまで気にならないし、お土産的なものであればその場でまた買えばいいかと思うことにした。
保冷バッグのいいところというのは保冷性だけではなく頑丈さである。角張ったものや鋭利なものを入れても破れることがないというのは結構いい要素である。また、水にも強いのがいい。

濡れても問題ないというのは結構大事な要素である。というのも、それこそ先日保冷剤を入れてもらったときにそれを実感したからだ。
その時の袋というのが紙袋だったのだけれど、これはよく考えたら水濡れには非常に弱い代物であった。袋としては二重になっていたのだけれど、中に入っていた保冷剤が解けたタイミングでうち袋のビニールに水滴が発生しており、それが紙袋側まで染みて穴が開きそうになっていた。
最初、紙袋を持っていた側の服に何かごみのようなものが付いていてなんだろうと思ったのだけれど、よくよく見てみるとふやけて剥がれた紙袋の一部だったことで穴が開きかけていることに気が付いたわけだが、もう少し長く放置していたりこすったりしていたら完全に穴が開き袋として用をなさなくなっていたと思うとちょっと恐ろしいものである。
紙袋でもビニール袋でもそうだけれど、穴が開いたりして中身が全部出てしまうというような状況はなかなかに面倒くさいことである。多くの場合他に入れるものもないし、一生懸命抱えて持ち帰らなくてはならないというクエストが発生する。
あとは割れ物が入っていた場合などは結構悲惨で、高さや勢いにもよるが破損してしまったりもする。昔それで買い出しのお酒のビンを破壊してしまったことがあるが、ビンも処理しないといけないし他のものもなんとかして持ち帰らなきゃいけないしでかなり面倒だった。
袋として壊れないで持ち帰ることができるというのは当たり前のようだけれど非常に大事なことである。

でもまあ保冷剤で紙袋が壊れるというのはちょっと盲点だった。保冷材も直接入っていたわけではなくて、紙袋の中のさらに内側にビニールの中という状況だったので、それでもダメなんだなということは学んだ。真夏にコップの周りが水浸しになるように、保冷材の周りに水滴が集まるというのは想像力を働かせればわかることかもしれないけれど、まだ6月だし全然考えもしなかった。
割と本当に危ないところだった。めちゃくちゃ疲れている日だったし、紙袋が壊れなくてよかった。

一応穴は開きかけたが無事に家に到着した紙袋であるが、これはもうなんの用途にも使えずそのまま紙ゴミ行きとなったわけだが、それならば多少お金を払ってでも保冷バッグにしてもよかったのかもしれない。紙ゴミ入れとして紙袋はよく使うのけれど、最近ビニール袋廃止の流れで紙袋提供の店が増えたし、全部取っておく必要はないしね。