言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

ポテチの持ち帰り


普段買い物をする時にあまり意識することはないが、ポテトチップスはそれなりに割れやすいお菓子である。割れにくいように空気(窒素)を充填してあるわけだけれど、それでも強くシェイクしたり握ったりぶつけたりすると多少の割れは発生する。
気にしなければどうということはない……のだけれど、粉々になったポテチというのはどうも食べにくいし、防げるものなら防ぎたいという意識が働いてしまう。別になんというか結果的に割れてしまうとかそういうことは諦めがつくというかどうということはないのだけれど、自分の怠慢がもとで割れて細かくなってしまうポテチが多く発生してしまうのであればそれは極力防ぎたいという、そういった面倒な意識が働くわけである。
まあ正直気分の問題ではある。店から家までの間よりも、生産者から店までの流通経路のほうがはるかに長くかつ多くの人の手が掛かっているわけだから、それまでに事故が起きている可能性だってあるのだから私の小さな努力がどうにか影響しているかなんてわからない。わからないけれど、やっぱりなんというか後から「あの時にやってしまったな」という変な跡気味の悪さを感じたくないがために、やや無駄な気遣いをしていると、そういうわけである。

これは別にポテチに限った話ではないが、割れやすいものや繊細なものは袋詰めをする際に位置に気を遣うものだ。柔らかい果物や生卵の上に重いものを載せないとか、総菜を傾けないように平らな場所に置くとか、そういったことだ。そういった中でポテチの類のお菓子は袋詰めで言うと最後、つまり一番上に乗せるように詰めることになる場合が多い。重さをかけて割りたくないからだ。ポテチだとか、あとはルマンドやルーベラみたいな形を保っていないと困る物は自然と最上部に置かれることになる。
スーパーから家までという事であれば、後は普通に持って帰るだけのことである。

しかし、この間、遠方に出かけているときにうっかりお土産的な意味でポテチを買ってしまい、運搬時に変な気を遣うことになって閉口するということがあった。
関西や九州に行くと、「関西だし醤油」とか「九州醤油」みたいな限定フレーバーのポテチが売られていることがある。私は結構あの味が好きなので好んで購入するわけだが、これらの商品が関東圏に並べられる機会というのはそれほど多くない。実際本当に西日本限定になっているということもあったりするので、手に入れるチャンスというのは結構限られている。
そういうわけで先日も大阪でうっかり関西だし醤油味のポテチを買ってしまったのだけれど、持って帰る時に微妙にずっと気になって邪魔だなという意識がずっと抜けなかった。
外側が固い材質のキャリーバッグの時は中にしまうことができればある程度気にならなくなるのだけれど、あいにくその日は荷物が多くなかったので大きめのトートバッグに荷物を入れていた。そこにお土産と共にポテチが乗っかることになったわけだが、購入時に想像していたよりもかさばって存在を主張してきて困ってしまった。
堅あげタイプのポテトなので多少の衝撃には強かろうと思えど、それでもポテチはポテチである。意識的には割れ物を素の状態で放り込んでいるようなものだった。気になって仕方がなかった。
結局数時間かけて家まで運搬してきたわけだったが、手持ちの鞄の時はポテチを素の状態で運ぶのはやめておこうと、そう思うに至った。

ポテチを買うならキャリーバッグかつ中身に余裕のあるとき、これが一番いい。

例外としては、チップスターとかじゃがりこみたいな容器入りのもの。あれはつぶれる心配とかが薄くていい。たまに関東圏でも売っているけれど、じゃがりこの九州醤油味なんかは西日本では大抵売っているし買って帰りやすくていい。普通に関東でも通常通り売って欲しいんだけれど、まあそうもいかないんだろうね。でもまああ持って帰りやすいからセーフと思っている。
気を使いすぎなくていいものをお土産的に買って帰る、これが一番楽ということだ。

でもやっぱ、西日本のポテチすきなんだよな……。