言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

結婚式のために新幹線で出かけた話

友人の結婚式が神戸であったので出席してきた。彼らは今別のところに住んでいるのだけれど、新郎新婦ともに出身地が関西ということで、ゆかりのある神戸開催ということになったらしい。
結婚式と披露宴の他に二次会の開催もあり、夜遅くなりそうだし、この機会に久々に同期入社の面々が集まる(新郎と私は同期入社のつながり)とのことだったので、近くにホテルでも取って宿泊しようということになった。
ところがまあさすがは神戸というべきか、中心地である三宮周辺のホテルはビジネスホテルであっても非常に 値段が高く、また、春節等重なったからか、どこも非常に混雑していた。多少高くとも"推し" というか全国制覇を狙っているコンフォートホテルに止まろうと思ったものの既に予約は取れず、やむなく三宮から数駅離れた新開地駅近くのホテルを予約するに至った。

結婚式に出席するということは、すなわちスーツで出かけることになることを意味するわけだが、出張以外でスーツで出かけてホテルに泊まるというのはよく考えたら初めてのことだった。仕事ではない完全プライベートなので、宿泊した翌日に関しては完全フリーなわけだが、 じゃあ私服に着替えようかと思えばそれだけ荷物が増える。第一、靴が革靴である。 ビジネスカジュアル的な格好をすればよいのかもしれないけれど、 それはそれで面倒くさいので、 もう私は正装からネクタイを外して代わりにカーディガンをワイシ ャツの上に羽織るくらいの変更に留めることにした。 そのまま普段の仕事に行けるようなスタイルである。 仕事ではないのに仕事の恰好をするのは気が引けるが、 致し方ない。
ちなみに、 普段ホテルに泊まった時には据え付けの部屋着の類を着ることはほとんどないのだけれど、今回は珍しくそれを着て寝た。 出張や旅行ならばちゃんと荷物として持っていくけれど、 今回はスーツにビジネスバッグという基本装備があったための処置 である。
それにしても荷物を圧縮しすぎたような気は若干していて、 必要以上に荷物が増えることを警戒しすぎてしまったのかな、 と思う。行ってみないと引き出物の大きさはわからないし、 二次会等で景品が出る場合もある。実際飛行機で来ていた別の友人は、大きな景品を二次会のビンゴでゲットしていたので、ちょっとだけ持って帰るのが大変そうではあった。
私は特に大きなものを貰わなかったので杞憂に終わったとはいえ、でかいものを貰ってしまえばいくら荷物を圧縮しても関係ないとい うのはよくわかった。

当日は、結婚式に向かう前に一度ホテルに寄って、 着替えなどの荷物を預けておいた。 しかしながら時間が早かったためまだチェックインはせず、 荷物だけが預けられた状態になっていた。
披露宴と二次会の間の時間にホテルにチェックインしておけばよか ったのだけれど、 いろいろ挨拶をしたりなんなりしている間に時間が無くなってしまって、結局その時間には行けず。 三宮ではなく新開地に立地しているというのも完全に仇になった。
荷物を預けているので泊まる意思があることは示せている( と信じて)とりあえずホテルに遅くなる旨を連絡。 その後結局うっかり三次会までやってしまったのでホテルに着いたのははすでに日付が変わった午前1時前だった。
新開地へ行く電車はすでになく、 JRで神戸駅に行く列車だけはまだ残っている状況。ただし、 神戸駅から新開地駅へは大体15分くらいあるし、 深夜の知らない街をダラダラと歩いていくのは気が引けて、 結局タクシーを拾ってホテルまで向かった。翌日が何もない、 ただ帰るだけの日で本当に良かった。
今度は高くても頑張って歩いて帰れる距離のホテルを取ろうと、 そう思った。終電を失くしてタクシーを使ったら結局その分だけお金がかかるし 、寝る時間も遅くなるし。

でもまあ、その日のうちに帰らなくてよい、翌日の予定もない、 そして仕事の出張ではない、そんな遠出は良いものである。 なんというかすごく気分的に楽だ。楽でいい。

遠出して結婚式に参加するというのは、貴重な面白い体験だった。旅行ではないけれど旅行のような感じ。仕事ではないけれどスーツで。

ちょっとした、非日常体験。