言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

七草を食べなかった今日

1月7日は春の七草、つまり七草粥を食べる日とされている。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、と名前が上がる中で、後半2つはかぶと大根なので極めてポピュラーな存在だけれど、ごぎょうハハコグサ)とか、はこべ(はこべら)、ほとけのざコオニタビラコ)はたぶん川の土手とかで見たことはあるけれど食べられるものとして認識したことのないものである。せりは春に少し食べることもあるかな、という程度で、そこまでなじみはないけれどぎりぎり野菜のようなイメージ。なずなは……存在も認識しているし、見たことも触ったことも摘んだこともあるのに、まさかあれを食べようとは、という認識の草である。調べたらなかなかおいしいものであるらしいので、七草粥としてじゃなく単品で食べてみたいものである。ああいうのって摘んできて調理していいのか? よくわからないけれど、つくしとかはちゃんとあく抜きしてあげれば普通に食べられるので、きっとなずなも大丈夫なんだと思う。もちろん場所というか環境による良し悪しはあるだろうけれど。

七草粥は年末年始の暴飲暴食によって疲弊した胃腸をいたわるため、というのが主な目的と言われている。おせちでは野菜が足りていないし体に優しいものを食べないとダメだよ、ということなので、きっと今日は体に優しいものを食べるべき日なのだろう。

ところで私の今日のお昼はラーメンであった。七草はまるで関係ない。普通に忘れていた、というか七草粥そのものは食べられないにしても、こんなよりによってラーメンのような激しいものを食べるつもりはなかった……わけでもなく、いや、本当はカレーにしようと思っていたのだけれど、ラーメン屋に期間限定のものがあるという情報を目にして、ついうっかり導かれるようにして入ってしまった。ああだめだ、カレーであろうとラーメンであろうと体には優しくない。完全に体をいたわらない路線である。1月7日であるかどうかとか特に関係のない、そんな日になってしまった。あと、ラーメンはそんなに美味しくなかった。
いやまあわかってはいるのだ。年末年始の食生活のせいで口内炎ができていることを。年末年始にそこまで暴飲暴食を重ねてはいないよな、と思ってても、普段の食生活と違うことと、年末の旅行の影響もありダメージは蓄積しているのだろう。口内炎の出来た位置が良かったのか、食事に支障がないのが救いであるけれど、気づいたときに一度ブレーキをかけなきゃダメなんだろうな、とラーメンを食べている途中で見つけてしまった口内炎を舌でなぞりながらにして思ったわけである。
食事中に必ず当たるような位置に口内炎ができることはしばしばある。何か食べるたびに痛いのだから文字どおり閉口するわけだ。それを逆手にとってダイエットでもすればよいのだろうけれど、むしろストレスからか食欲はいつも以上にあったりするわけで。刺激の少なそうなものを選んで食べる様になっても、例えばそれを咀嚼する回数が減ったりするわけで、それでは元も子もないのである。

1月の前半はねじが緩んだように色々食べて、中盤に差し掛かる頃から体のことを思い出したように気にし出す。これもこの時期の風物詩、なんだろうか。