言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

牡蠣は怖くてそして美味い

 

生牡蠣を食べた。最近一度だけ市場で生牡蠣として売られているものを食べたきりで、店に入ってしっかり食べたのは本当に久しぶりだった。

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いわゆるオイスターバーというのに近いその店では、いろんな産地の牡蠣を提供していた。名前を聞いたことのあるメジャーな場所もあれば、聞いたことのないレアな産地のものまで。生牡蠣に関しては3種類、あとかフライやおでん、雑炊で食べたけれどとてもおいしかった。今のところ体調も悪くないし、とてもよかったと思う。

久しぶりに口にした生牡蠣。少し、いや本当のことを言えばそれなりに怖さを感じながら食べた。レモンを絞って、そのまま食べる。一応牡蠣殻に残っている汁は飲まずに、それから牡蠣殻を入れた皿はそれ専用にして。いやだって怖いし、怖いから、怖くて。
それでもやっぱり、久しぶりに食べた生牡蠣はとてもおいしかった。他の何物にも代えがたい良さがある。でもそれは「当たった」時の恐怖の記憶とともにやってくるわけで、怖さと美味しさと同居した何とも言えないごちゃごちゃした気持ちになるのである。

牡蠣に関しては以前派手に「当たった」ことがある。2年前くらいのことだ。某市場で牡蠣を売っていたのでその場で食べることができるか尋ねると、蒸して提供できるとのことだったのでお願いしたのだが、火入れが甘かったのかもともとダメだったのかわからないけれども、見事に食べた翌日の夜あたりから具合が悪くなり、それはもうひどい目に合ったものだった。消化器系だけでなく発熱もありインフルエンザ以上に辛い思いをした。たぶん次に同じ思いをしたら迷わず救急車を呼んでいたと思う。脱水症状が激しくなかったのがぎりぎりよかったところだ。
思うにあれは、生食用でない牡蠣であったからちゃんと過熱しなくてはいけないものだったはずだ。牡蠣そのものが半生っぽかったこと以上に、牡蠣殻に残った汁がかなり怪しいと思っている。飲まなかったけれども浸っていたわけで、ああいうのはもっと気にして食べなきゃいけなんだなと非常に反省したものである。
まあそれでいろいろ気を使っても最終的にダメなときはダメだし、あきらめるしかない面はある。過熱して食べるのが最適解。できれば自分で加熱するのではなくてお店とかで加熱してもらうタイプがいい。焼くときに殻が爆発するのが怖いのと、あとどれくらいで食べられるようになるのかいまいちよくわからないし自信がないからだ。自分で焼くときは食べごろが分からず焼きすぎてしまう(一回焼きすぎて跡形もなく消し炭になったことがあったがさすがに笑った)。
やったことはないけれどきっと蒸し牡蠣とかならうまく作れそうな気がする。ちゃんと火が通る気がして。

その点牡蠣の加工食品はいい。当たるとか当たらないとか関係なく食べられるから。オイスターソースや牡蠣醤油なんてのは最高だ。今度広島に行ったら牡蠣醤油で味付けしたのりを買って帰ろう。昔、人からもらってとてもおいしかったので、ぜひまた食べたいと今になって思い出した。