言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

朝風呂

朝風呂。それはとても優雅な行為である。少なくとも私にとっては。基本的にシャワーも含めて夜に風呂へ入る習慣を持っているため、寝て起きた朝に入浴する習慣はほとんどない。
これが毎朝必ずシャワーを浴びるとか、そういう習慣の人なら違うだろう。入浴は生活習慣。極めて日常的な行為。だから朝入るのも当たり前の行為となる。

私が朝風呂をするパターンは大きく分けて2パターンある。
1つは、前日に理由があって入浴できなかったパターンである。飲み会から帰ってきたらもう夜中で、動く気力もなく眠気が勝ってしまったパターンなどが該当する。これをやるのは翌日が休みの時だけだ。翌日が仕事の時は無理やりでも夜のうちに入る。朝いつもより早く起きて入浴する時間を作る方が、ハードルが高いと感じているからだ。
朝風呂習慣がないので、朝の入浴というのは時間の計算外なのである。そのために早く起きるくらいならさっさと寝る前に入ってしまうだろう。寝入るより起きるほうがずっと難しい。
出張中、ホテルの部屋でどうも仕事のやる気が出ず、かといって仕事にならないので酒も飲みたくなく。風呂に入って切り替えたらいいのにただぼんやりと過ごしていつの間にか寝てしまって、朝慌てて風呂に入るとかそういうことは確かにあったけれど、まあそれはどちらかというとイレギュラーなパターンだ。風呂とか以前に何かをするやる気が欠落してしまったがゆえの入浴の先送りだ。後にも先にもあの出張地獄期間くらいである。そんなメンタルだったのは。
あと、朝風呂は一瞬シャキッとするのだけれど、そのあと猛烈に眠くなる。仕事前に入浴してしまうのは私にとってはそういう意味で悪手であった。今は違うけれど、当時は車で仕事をしていたので、眠気を誘発するものとの相性は基本的に悪かった。
今でもまあ朝からお風呂に入ると猛烈に眠くなる瞬間がやってくる。風呂あがりすぐではなく、そのあとぼーっと座ったりしているときが一番ダメ。そのまま横になるともっとダメ。顔を洗ってさっさと出かけようなんて思っても体が動かない。入浴って体力使うんだな、ってそんなときほど思うわけである。


私が朝風呂をするもう1つのパターンは、温泉旅館や近くに温泉施設のある場所に泊まった時なのだが、この場合は眠気と「戦う」必要がない。朝ご飯前の早朝に入る温泉もいいし、朝ご飯後に入る温泉もいい。チェックアウトの時間までゆっくりぼんやり過ごすことができるのも温泉旅行のいいところだ。
近くに温泉施設があるとかそういう場合もいい。この場合は時間を気にすることなくもっとゆっくり過ごせるだろう。朝ごはんを軽くゆっくり食べた後、温泉へ行ってゆっくりのんびり過ごし、そのままついでにお昼ご飯を食べたりして。優雅な一日である。眠くなったら昼寝をすればいい。寝すぎると一日棒に振るような感じはあるけれど、休日とは休むためにあるんだなと再確認するのにはちょうどいいものだ。

優雅な朝風呂。それがいい。あんまりせわしないような、せせこましいような、そんな朝風呂はしたくないな。