言葉のリハビリ場

好きなことや思い出したこと、忘れていたこと、つらつらと文字にしています。

今日は半夏生って言うらしい

いつのまにかずいぶん日が長くなった。すっかり忘れていたけれどもう7月なのだ。時が立つのは早い。意識しなければなおのこと早い。
一番日が長いのが夏至であり、そこから数えて11日くらい、だいたい7月の初めあたりを半夏生という。今年はちょうど今日である。私は関東に住んでいるのでなじみがないけれど、関西だとタコを食べたりするらしい。農作業がひと段落して(というかこれくらいまでに田植えをしておかないと梅雨が明けてしまうから)、豊作祈願としてタコをささげてから食べるのが由来らしい。なんでタコなんだろう。明石とかで昔も良く取れたんだろうか。まああとは8本足だから末広がり、とか?

冬至はゆず湯につかったり、カボチャを食べたりとなんとなく意識するようなイベント的なものがあるけれど、特に夏至にはそういう風習は(私の場合は)なかったので、知らず知らずのうちに通り過ぎてしまっていた。もう半夏生なのである。
かつてはこのあたりの時期は全国的に田植えの季節であった。そういう意味で非常に忙しい季節であるからか、なにか決まった風習が広まったりはしなかったのかもしれない。昔の人もこのくらいの時期は慌ただしく働いて時がどんどんと過ぎ去っていくのを感じたりしたのだろうか。季節で言うと6月から7月なんてのは梅雨があったり夏になったりと気温や天気にかなりメリハリのある、はっきりとした時期である。どんどん変わっていく気温に身体の方が間に合わず、かといって雨が降って気温が下がったりするし、下がったかと思えば湿度が高く不快指数がうなぎ昇りになったりする。身体も季節も忙しいのだ。そうしていつの間にか夏が来るのである。


だいたいもう1年が半分以上終わっているのだ。信じられるか? まるで信じられない。ついこの間2019年が始まったように感じるし、なんなら改元のあった5月すらもう2カ月経過しているのが信じられないくらい最近のことのように感じている。まあ今年の改元ムードはかなり特別なものだった。5月で一旦リセットと言うか、新年明けましておめでとうくらいの雰囲気があったから、なんだか今年はまだまだ始まって間もないように思えてしまうのだろう。それがもう夏至も過ぎて半夏生と呼ばれる日にまで来てしまっているのである。


子供の頃の夏休みのイメージからか、夏が来るまではなんとなく上半期みたいなイメージが強い。だから夏が来て、それが終わるとあっという間に年が暮れてしまうような錯覚に陥る。本当はもうとっくに年の半分は越えているんだ。1、2、3月をどっちに入れるのかとかそういうことを言いたいのではなく、あくまで感覚的な話である。7月は4月から数えたってもう3ヶ月も経過しているのだ。そうこうしているうちに毎日暑くて暑くて嫌になる季節がやってくるのだ。昔はあんなに心待ちにしていた夏(というか夏休み)だけれども、いまは指折り数えるのは夏の始まりではなく、夏が来るまでに経過した時間の方である。いつの間にこんなに時間を消費していたのかと、数えてぞっとして季節が変わる。大人になるってこういうことなのかな。違うと良いけど。

 

たまにだけれど、17時台に仕事が終わる時がある。定時で帰る場合だ。私の今の定時は17時半なので、だいたいそれくらいの時間が退勤時間の最速ということになる。冬でもなんとなく明るい時間ではあるが、この頃は夏至を過ぎたばかりということもあってもう17時台は夕方という感じがまるでしない。明るすぎて帰るのに抵抗があるくらいだ。違和感どころの話ではない。悪い事をしているような気分だ。
でもまあ、世の中の人は結構17時半とか、18時とかに退勤しているものである。会社を20時に出るときと18時前後に出るときとでは電車の混み方が全然違う。朝ラッシュのようにぎっちりみっちり詰め込まれることこそないけれど、それなりの乗車率の"帰宅ラッシュ"というのは存在するのである。当たり前のことなんだけれど、意外と気がつかなかったもんだ。
帰宅ラッシュに巻き込まれて帰るのは、なんとなく嬉しい。早く帰れるからというのはもちろんだけれど、特にこの時期は明るいから得をしたような気分になる。電車に乗るまで、退勤した直後はなんとなく明るくて後ろめたくもなるけれども、電車に乗るあたりではもう無敵だ。何でも出来そうな気がする。気がするだけなんだけど、そういうもんだ。得な気がするだけでちょっとだけ頑張れる、そういうこともある。

今年の梅雨明けはいつになるんだろうな。たまに明けなかったりするからな、梅雨。