言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

旅行先で暇になってしまった時、どうするか

旅行の計画はそれなりにちゃんと決めて行く方だけれど、実際に行程を進めていく中で、時間がかかったりその反対に全くかからなかったりして、計画とずれが生じてくるものだ。時間がかかり過ぎてしまったと時とかは、例えば行く予定のだった場所をあきらめるとか、ちょっと早めに切り上げて次へ向かうとか、宿に到着する時間が遅くなってもいいように連絡をするとか、そういう、ある程度想像がつくような対処法がとられるわけだ。

その反対はどうだろう。旅先で思いがけず時間が余ってしまい、暇になった場合。どうやって過ごすことが多いだろうか。


私の場合は、喫茶店のような場所があればそこに入ることが多い。地元っぽいところでも、値段があまりに高そうだとか高級そうな構えだとかそういったことがなければ入ってしまう。時間帯にもよるけれど、飲み物とお菓子(とかケーキとか)を頼んで、スマホでも見ながらゆっくり過ごしたりする。
正直それはどこにでもあるようなチェーン店でも構わない。時間をつぶす場所が欲しいだけなのだから。飲食店のなかでも、喫茶店的なところが一番「ご飯を食べたばっかりでお腹いっぱい」あるいは「もうすぐ食事をするのは決まっているのでたくさん食べたくない」という需要に一致するからだ。
次に行きたいところだとか、明日行こうと思っている場所の事なんかを調べたり、あるいはまったく関係ない事を調べてみたりと用途は幅広い。電源完備のタイプの喫茶店だとさらに嬉しい。

時間がそれなりにあるようならば、気軽に寄れるような温泉に出かけるようなこともある。別府にある竹瓦温泉のように、ふらっと出かけられるような日帰りの公衆浴場タイプの場所だとなお良いものである。ふらっとでかけてさくっと湯につかり、適当に上がる。温泉に入った満足感と、あまり「暇をつぶしている」ような感覚なく時間を使えるのが良い点だ。お腹がいっぱいでも自然と入れるのが良いし、温泉に入れば喉が渇いたりして、さらに時間があるようならそれこそ何か飲みに行くような選択肢も出てくるのは良いと思う。

それなりに市街地だとか温泉街だとかであれば喫茶店や温泉なんかを探すものだけれど、でも例えば1日5本しか列車が来ないような駅で1時間つぶすとか、そういったことになるとさすがに大変だ。体力のある時は適当に歩き回ったりして、なんてこともできるけれど、真夏の山の中の棒線駅で1時間何もすることがなく、しかも暑すぎて歩き回るのも億劫……なんて場合は、本当にぼーっとして過ごしたものだった。
何年か前の夏にそんな状況になった時があった。スマホを見ようにも電波状況が芳しくなく、電波がなくて気温が高いなんて充電を食うだけなのでしまいこんで、あとはずっと駅のホームでぼんやり川を眺めて過ごしたものだ。川も小川のようなものであれば、暑さをしのぐために遊びに行けたのだが、あいにく山の中だというのにその川は大河であった。
廃線になってしまったJR三江線の潮駅での出来事である。屋根のある待合室もあったのだけれど、扉にびっしりと虫が張り付いていたので触る気にすらなれなかった。

でもまあ、ぼんやりと過ごすのも良いものである。急ぐのはもったいない。


ちなみにここまでの例は基本的に一人旅であることが前提のものだ。複数人いる場合はこの限りではない。というか、複数人で旅行していて暇になることもあるけれど、その時はその時で結局グダグダ過ごしてしまうこともあるし、なんとかなるものだ。あまりに暇すぎて銭湯に行ったこととかもあったけれど(観光知的なところではなく、温泉とかでもない、至って普通の銭湯に昼間から行くというある意味での"奇行"ではあったが)、一人のときには考え付かないような暇つぶしができるのは、何人かで旅行をする時の良い点である。