言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

密輸って言うけれど

北海道限定品を購入し、直接運んでくることを密輸と呼んでいる。やってることはただの空輸だし、別に大したものを運んでいるわけではないのだけれど、しばしば保安検査場で検査されるのでそう呼んでいる。怪しいものを運んでいるわけではないのに。

検査されるのは、液体を手荷物で持ち込もうとするからだ。荷物を預けてしまえば関係ないのだけれど、特に夏場なんかは預ける荷物もそう重くないので手荷物として持ち込んでしまう。
手荷物の液体は未開封であることを示すか、あるいは開封済でも中身を簡単に見てもらえれば普通に持ち込むことができる。悪いことをしているわけではないのである。


函館に新幹線で行く時を除いて、ほとんどの場合北海道行きは飛行機を利用する。保安検査といっても海外旅行の出国時よりはずっと簡易なものではあるにせよ、なんとなく遠くへ行くんだなという気持ちになるわけだ。そんでもって帰るときにはその逆で、出国するというか、ああこの大地を去るんだなあという、そんな気分になるのである。

それゆえの、密輸。

北海道限定製品が欲しいなら、セイコーマートに行けばいいじゃないかという声が聞こえてきそうだ。セイコーマートは北海道のコンビニだけれど、なぜか茨城や埼玉の一部地域に出店をしているのだ(昔は兵庫の姫路とかにも店舗があったけれど、それは撤退済)。行こうと思えば行ける距離。コンビニにわざわざ電車賃なりガソリン代を使ってまで行くのかというのは置いておいても、行く価値は少なくとも私にはある。

でもまあ、そういうことではないんだ。

それは茨城や埼玉のセイコーマートの品ぞろえが北海道のそれとは微妙に異なるものだからではない。
あくまで密輸をしたいのだ。それこそ買おうと思えばネット上で欲しいものを箱買いすればいいのである。でもしないでしょ? 白い恋人の箱買い。Amazonとかで取り扱いがあっても、現地に言って買って帰って来るでしょ? そういうこと。
私がしているのはお土産を買っているのとほとんど同義のことなのだ。端から見れば「そんなものを?」と思うようなものを運んでいるだけである。


北海道という土地が好きなので、年に何度か訪れる機会がある。去年は合計4回。札幌や函館、旭川根室あたりに出かけて行った。今年もGWに札幌周辺にいて、来月に函館行きの飛行機を取っている。
定番のお土産を買おうと思えば買えるし、頼まれれば実際に買っていくこともある。それ以外の自分のお土産として、ガラナとかナポリンとかやきそば弁当とか、うまく保冷すればカツゲンとか。そういうものをこっそり道外に持ち出して、楽しんでいるのである。

密輸、それは私が見た光。
液体を保安検査場に持ち込むときは気を付けよう。