言葉のリハビリ場

好きなことや思い出したこと、忘れていたこと、つらつらと文字にしています。

「○○駅店」「○○駅前店」

この間、北海道旅行をしてきた。いろいろあって新千歳空港を22時半くらいに出ることになったわけだけれど、その日の宿泊先は札幌。空港から電車に乗っていくと23時15分くらいに札幌駅に到着する計算になっていた。

翌朝は新十津川という秘境駅に向かう予定だった。新十津川という駅は来年(2020年)にもう廃止になることが決まっている駅で、列車はすでに朝の1本しか設定されていないというとんでもない駅である。9時28分着の列車が始発かつ終電ということで、それに間に合うためには札幌駅を翌朝6時21分に出発する電車に乗らなくてはならないという、まあそういう状況だったのである。

翌朝が6時にはもうホテルを出ていなくてはならないのに、札幌到着時点で23時15分。遅くなってしまったけれど、まあそれでもサクッとホテルに入って、風呂に浸かって寝ればいい。それに駅から近いホテルのはずだからな、とその時は思っていた。

地図を調べるとホテルは札幌駅から歩いて10分くらいの場所にあるようだった。疲れていたこともあって、札幌駅の出口を正反対に出てしまったり(目印のビックカメラヨドバシカメラを間違えた)、途中でコンビニに寄って飲み物を買ったり、30分くらいかけてようやくホテルに到着した。
ホテルリブマックス札幌駅前店。中に入って、ホテルのフロントに行く。遅くなってすみませんとか言いながら、チェックインしてもらおうとすると名前を告げると、ホテルの人が「あれっ?」というような顔をして、私に言ったのだ。

「お客様、ご予約が入っておりませんね……」

どうしたことか。予約がない?
絶句していると、もしかして……という顔でホテルの人はこう続けたのである。

「札幌店の方とお間違いではありませんか?」

札幌店とな。私が足を運んだのは札幌駅前店である。札幌店というのがあるのか。慌てて予約を確認すると確かに「ホテルリブマックス札幌店」と書いてある。

やってしまった。
札幌店と札幌駅前店があって、それぞれ建っている場所が違ったのだ。

念のため電話で予約を確認してもらうと、やっぱり札幌店の方に予約が入っているらしい。お礼とお詫びを言って、すぐに「駅前店」のほうを後にする。


時刻は23時55分頃。札幌駅前店は札幌駅から徒歩10分くらいの場所にあるが、調べたところによれば札幌店は「中島公園」という地下鉄で3駅の場所付近にあるというではないか。慌てて地下鉄の終電を調べると、さっぽろ駅を0時9分に出る電車が最終であるらしい
札幌駅までは徒歩10分だけれど、さっぽろ駅(地下鉄)は10分で歩ける自信がなかったのと、もう疲れていたこともあって、電車はあきらめてタクシーで向かうことにした。

「ホテルリブマックスの札幌店の方にお願いします」
とタクシーの運転手に告げるが、どうも歯切れが悪い感じの回答しか返ってこない。
「リブマックスか……2つあるけどどっちの?」
「あ、中島公園の方の……」
中島公園の方の? うーん、それも2つあるなあ」

いやいやいや待て待て待て。
まだあるのか、トラップが。


改めて調べると、「ホテルリブマックス札幌店」と「ホテルリブマックス札幌すすきの店」の2つがあって、しかもすすきの店はかなり中島公園駅寄りにあるらしい。

もうなんなんだよ、とか思いながらも、さっき札幌駅前店の方で「札幌店」の予約で間違っていないことは確認したよなと思い直し、中島公園が最寄りの札幌店の方に行ってもらうことにした。

10分くらい乗っていただろうか。ようやく私は「ホテルリブマックス札幌店」へ到着することができた。フロントで予約確認するまで少しドキドキしたけれど、今回はちゃんと予約があった。タクシー代は1300円くらいだったので、まあ決して地下鉄と比べたりしたら安くはないけれど、ちゃんとたどり着いたので良しとしよう。

もう時刻は0時半を回っていた。翌朝6時21分までには札幌駅にいないとならないとなると……と計算しつつ、風呂に入って、短い眠りについたのだった。