言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

グミ

グミは美味しいけど、どうしてか無限に食べ続けることができない食べ物であると思っている。食べ始めるときは「こんなの一生食べ続けられるでしょ」くらいの気持ちなのだけれど、どうもだんだん食べ進めて行くにつれて「もうこれくらいでいいかな」という場所にたどり着いてしまうのだ。
お腹に溜まらそうな見た目をしているのに、食べてみると意外とお腹が膨れるのが原因だろうか。果汁グミとか安いし適当にたくさん買ってみたりして黙々と何かテレビでも見ながら消費するようなこともあるんだけれど、どうも飽きるより先に限界が来てしまうのだ。身体の内側から受け付けないよとメッセージが発せられる化のように、はたと口に葉顔部手が止まってしまうのである。摩訶不思議。


ポテチだと意外と最後まで普通に食べられてしまう。ポテチは偉大だ。そして罪深い。口当たりが良くてしかも軽いので、やめるタイミングが見つからない。旅先でうっかり買ってしまってホテルの部屋で食べながらゆっくりする瞬間は至高だし、それが例えしっかり夕飯を食べた後出会っても普通に食べきってしまえるような強さがある。強さってなんだ。わからん。

グミとガムは似て非なるものだ。グミは噛んだら小さくなって行くし、咀嚼したら飲みこむものだ。ガムは噛んでもなくならないし味がなくなったら捨てるだけ。運転中とかに眠気覚ましに口にするならガムの方だと思う。グミを食べながら運転していると別に眠気はそんなに覚めないし、ついでになんかお腹が膨れてくる。なんかそれではもったいない。食後なら別にいいんだろうけれど、食後ならなおさらグミじゃなくていい。お腹一杯で眠い時に噛むのはガムだ。


グミと飴はちょっとだけ似ている。グミも舐められないわけではない。舐めても飴のようには溶けて行かないけれど。グミも飴も食べ過ぎると、上の歯ぐきの裏側あたりの粘膜がヒリヒリしてくるのも同じだ。たぶんあの手の甘いものなら何でもそうなる気がする。
ただ固形物とはいえ飴は舐めていれば溶けて行くので、噛む必要のあるグミとはその辺が少し違う。じゃあチューイングキャンディとグミは似ているかと言えばかなり似ていると思う。歯にくっつきやすいところまでそっくりだ。

グミとよく似ている、というかほぼグミだと思うのだけれど、ゼリービーンズとかいうのもある。アメリカのレーガン大統領が好きだったとかなんとかで有名だったらしいけれど、大統領になった時の式典だけで3トンも消費したらしい。さすがに規模が違う。腹にたまらなかったのだろうか、歯ぐきの裏側がヒリヒリしなかったのだろうか。

私は適量でいい。食べたくなくなったらフタを閉じて仕舞うから。