言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

最寄りのコンビニ

通っていた店がなくなってしまうと寂しいものである。それがコンビニであったとしてもである。いつも行っていた店がなくなってしまうというのは、何物にも代えがたい悲しみがある。


家の近くのファミリーマートがなくなったのはつい半年くらい前のことだった。閉店予告は結構唐突に行われた。今月末で閉店です。コンビニなんてそんなものだ。職場の近くのファミマも気がついたらそうやって閉まったものだった。

職場の近くには今でもファミマがある。閉まってしまったファミマは道を挟んだはす向かいにあった。当時は同じ交差点に道を挟んで2つファミマがあったのだ。コンビニなんてそんなものだ。ファミマは特にそうだ。私の家の近くにはファミマがあと2軒ある。駅をはさんで東西北方向にあったのがひとつ欠けただけ。ついでに言うとセブンイレブンも近くにある。ローソンはない。100円ローソンがあったけれどいつのまにかなくなっていた。コンビニなんてそんなものだ。

そんでもって新しく20mくらい移動したところにファミマができた。広くなって新規出店。おまけにイートインスペースまで出来た。家にも少し近くなった。唐突に閉店。新規出店。コンビニなんてそんなものだ。

じゃあ不便になってないじゃないかと言われれば確かにそうだ。それどころかちょっと便利になってさえいる。綺麗になったし広くなったし自転車を止めるスペースまで出来て至れり尽くせりだ。でもなんかまだ慣れなくて、いつものように前のファミマの跡地の方に足が向いてしまったりして。でも大抵閉まってるんだよね。コンビニなら24時間営業なのに、違うから。

ファミマだったところはスーパーになった。19時半になると閉まってしまう系のスーパーだ。駅前のスーパーは夜中までやっている。ファミマ跡地のは19時半。ちょっと良くわからないけれど、従業員想いでいいんじゃないのかなと適当に思っておく。どうせ19時半に家に帰ってこれる日はしばらくこないし。私が足を運ぶコンビニは大抵夜勤のメンバーが出勤してくる頃だ。気だるそうに納品を待っている。コンビニなんてそんなものだ。別にそれでいい。

オーナー的な何かなのか、普通にパートなのか知らないが、古株のおばさんがよく店にいた。駅前の3店舗全部に顔を出していたようなのでそれなりに責任ある立場の人なんだろう。
いつも行く店がなくなってから、その人に会わなくなった。新しい店は管轄外なのか、それともオーナー店舗とか直営店とかのしがらみなのか、新店舗のほうに見知った顔はない。応援に来ている節もない。
おなじファミマが20mずれただけだと思っていたのに、こんなにも違うものなのか。

それでもまあ、通ううちに慣れてしまうんだろう。新しい店、新しい場所。いつの間にか通い慣れた場所になるんだろう。

コンビニなんてそんなものだ。