言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

去年のGWの話

GWはどこに行っても混んでいる。みんな休みだからと一斉に出かけるし、まあそうでもしないと連休をなかなか取れないんだという事情もあるわけだ。

なので出来るだけ人がいなさそうなところを選んで旅行をしたのが去年の出来事である。場所は根室

北海道も根室まで行けばGWでも空いている。ただまあ地図を見てもらえばわかるけれども、根室は遠い。市内に空港はないので飛行機で行くには中標津空港か釧路空港を利用する必要がある。だが私は馬鹿なので行きも帰りも新千歳空港を選んだ。だってスーパーおおぞらに乗り通してみたかったから。

私は旅行の時によくそういう事をする。動機なんてそれでいいのだ。一人で出かけているんだし、誰も困らないんだから、それで。


そういうわけ空港近くの特急停車駅である南千歳から乗車することすらせず、札幌で友人と遊んでネカフェに泊まった後、翌朝そのまま札幌駅からスーパーおおぞら釧路行きに乗り込んだのである。

札幌駅8時54分発で、釧路着は13時20分。4時間半弱の列車旅である。朝ご飯も食べずに乗ったので、まあ朝ご飯も昼ごはんも駅弁でも食べよう、車内で販売に来るだろう、なんてのんきなことを考えたら、アナウンスで車内販売がない旨が流れてくる。そういえば車内販売、廃止されたんだった。

慌ててホームで駅弁を買い込んで再び乗車。札幌駅停車中に放送してくれて本当に良かった。でないと、9時から13時半まで何も食べれないことになる。
朝食として適当かどうかわからないが、ヤマメの押し寿司を食べながら列車の出発を待ったのである。

指定席を事前に取っていたが、乗客はそれほど多くなかった。
GWであるから警戒して早い段階から座席を取っていたのだが、私の乗っていた車両の乗車率は6割弱くらいだっただろうか。外国人観光客っぽい人たちが全然見当たらなかったこともあってか、なんだか本当にGWなんだろうか、とか思ってしまったりもした。

釧路まで乗り通すような乗客は少なかった。私が目指す根室は釧路からさらに先、普通列車で2時間半のところにある。札幌からのべ7時間である。釧路の乗り換えは5分間しか間がなかったから、ほぼ列車に揺られっぱなしである。
そうして到着した根室はとても静かな街だった。GWっぽい騒がしさはない。静かで、ゆっくりとした時間が流れる街。道路の標識にはロシア語が併記されている不思議な雰囲気をまとった街でもある。

宿で出してもらった食事がとても美味しかった。カニの炊き込みご飯。焼牡蠣。なまこの酢のもの。美味すぎて笑ってしまった。
GWではあったものの、ちょうどいい時間の流れをしていて、とてもゆったりと過ごせて良かった思い出しかない。

今年の根室はどんな具合だろう。


余談だが、帰りに寄った釧路でまた牡蠣を食べたのだが、加熱処理が甘く、ノロウイルスを持っていたようで家に帰ってから地獄を見た。

10分間蒸してもらったはずなのに……。長めに時間を取ってもらって万全を期したはずだったのに……。


GWの後半を棒に振った去年の思い出。