言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

酸味のあるバナナ

酸味のある若いバナナが好きだ。
青いバナナはもちろん熟しきっていないので硬い。皮をむくときに「メリメリ」と音がするような場合はさすがに若すぎるけれど、全体がほとんど黄色くなっている状態までになれば、茶色い斑点が出ていなくとも普通に食べられるものである。
甘味は確かに追熟をしっかり施したものと比較すれば劣るが、若いバナナには酸味がある。あれが好きなのである。甘くて少し酸っぱいのでなんだかバナナではない何かを食べているような気にもなるかもしれないが、さっぱりしていておいしいのである。

バナナの食べごろというと、たいていは皮の表面に茶色い斑点が出てきたころを食べごろと呼ぶ。茶色い斑点がシュガースポットと呼ばれるモノであり、これが出てきたら食べごろのサインであるという。追熟されて甘さが増すんだそうだ。
だが待ってほしい。私はそういった甘いバナナも確かに好きだけれど、若くて熟しきっていないバナナも好きなのである。私にとっての食べごろとは熟して茶色い斑点が出るよりも前、青さが消えてきたくらいのあたりからである。

酸味のあるバナナを食べるという場合の食べごろというのもそれなりに難しい。なぜなら買ってきた時点でどれくらい熟しているかが未知数であるからだ。あまりに若い、青々としたバナナはそもそも食べてもおいしくない。若干えぐいしなんというか「青い」味がすることもある。買ってきた時点ですでに熟しきっている場合もある。茶色い斑点が出きっているものだ。普通にバナナを食べる分にはそれで何ら問題がないのだろうけれど、酸味のある味が欲しい場合は買ってきた時点でその目標を達成できないのである。
意外と酸味と甘みの両立している期間というのは短い。


青いバナナは若干えぐい味がすると言ったが、とはいえ口にしてみるまで分からなかったりするものである。一度向いてしまったバナナはそのまま食べるか、保存するにしても冷凍するか。あるいは調理でもしてしまうしかないだろう。
冷凍バナナは結構美味しい。夏とかに食べると普通にアイスの代わりみたいになるし、さっぱりして美味い。ただ残念ながら若いバナナよりは完熟の甘いバナナを凍らせた方がずっとおいしいのは確かだ。輪切りにして保存しておけば、ヨーグルトとか杏仁豆腐とかといっしょに食べたりするときにすごく便利である。
じゃあ若くてそれもちょっとまだえぐみがあるのに皮を剥いてしまったらどうすればいいか。そもそも色を見たり、房から切り離すときに「メリメリ」っと音がしたら食べないのがいいのだけれど、それでも当たってしまったとき。私は無理して食べてしまっていたが、どうやら加熱調理してあげると甘みが増して美味しくなるらしい。調理方法も皮ごとトースターに放り込むだけ。これは盲点だった。今度ぜひやってみたい。

種類が違うらしいけれど、アフリカや東南アジアとかではバナナが主食の地域がある。ジャガイモのような感じで料理に使うらしく、でも味はバナナっぽさ(もちろんバナナではあるのだけれど)もあって面白い味がするとか。

実に食べてみたいものである。良く考えてみると、東南アジアというのはともかく、アフリカの料理と言うのはあまり縁がない。これまでチャンスもほとんどなかったように思えるし、実際どういったところで食べられるのかも良く知らないので、いい機会なので調べてみたいと思う。

新しいバナナを探して。