言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

サイドメニューが好きだって話


サイドメニューを頼んでいる時の、ちょっとした贅沢をしているような感覚が好きだ。例えば、ラーメン屋。いつもはラーメンだけ頼むのだけど、今日は給料日だから餃子を一緒につけよう。あるいはトッピングとかをちょっと豪華にしよう。牛丼屋でいつもは牛丼だけをささっと食べて出るところを、今日は豚汁セットにしてみよう。いつも頼んでいるものでないものの冒険と言うよりは、いつも頼んでいるものからの発展形だと思っている。いつも普通だからこそのちょっとした特別感。それが好きなのだ。

もはや習慣化しているのは、回転寿司で卵焼きとみそ汁を頼むこと。寿司も大好きだけれど、寿司屋のサイドメニューってなんであんなに美味しいのだろう。寿司を食べている時にちらりと目に入るあの一品もののそそられることそそられること。いつか値段の書いていないような回らない寿司屋に入って、大将のお任せとしていろんな寿司と一品ものを組み合わせてゆっくりと楽しみたい。それが将来の夢である。
とはいえ将来の夢は一旦手が届かないものなので、それはそれとして今は今の楽しみ方があると思うわけである。最近、金目鯛の煮つけを安価で提供するお店を見つけて、その店ではそれを頼むようなこともあるし、探せばいろいろあるものだ。値段的に考えれば寿司を食べる分をそのままサイドメニューに回しているだけなのでそんなに贅沢ではないなのだけど、どうも気持ち的にはサイドメニューを頼む心地よさがあるらしい。
他にも茶碗蒸しも美味しいし、正直デザートとかも美味しいよねと。そう思うわけですよ私は。


焼肉屋で肉だけで腹いっぱいになりたいとか、寿司屋なら寿司で腹いっぱいになりたいとか、そういう考えも良くわかるけど、どうも私はいろいろオプションを付けるのが好きなのだ。
ラーメンを大盛りにするよりはチャーシューのミニどんぶりをセットにするタイプ。わかってくれる人もいると思う。


ちょっと違うけれど、バイキング形式のものは結構危ない。大人数で行く食べ放題ではちょっと自制が効くのだけれど、一人で食べるような、例えばホテルのバイキングとかは危ない。ついついいろいろなものを食べようと無意識のうちに頑張ってしまうから。
一つ大きなものをメインに据えて、おかずをいろいろとっていたはずなのに、いつの間にかそのメインがぶれてしまう。一人前のご飯をちゃんと盛ったのに、後から見つけた釜揚げうどんに手を出しているような、そんなこと。ビジネスホテルにビジネスで(出張で)泊まってたらなかなか出来ないよね、とか思うとついついやってしまう。小さな贅沢を感じる以上に、腹まわりが危ない。

でもしょうがないのだ。串カツの店でたのむ土手煮は異様に美味いし、焼鳥屋で食べる釜めしも絶品である。松屋でカレーを食べるのは牛丼とカレーって書いてあるからまあ大丈夫かもしれないけど、サイドメニュー的な感じかと言われればたぶんそう。よくよく思い出してみたら、からあげ弁当の店でタルタルチキンカツしか食べてなかったりしたのも似たような感じかもしれない。

お店としてはサイドメニューを食べて単価を上げて欲しいとか、メイン以外のものを食べて飽きないように何度も通ってくれとか、そう思っているのであれば、たまの贅沢も報われるものである。