言葉のリハビリ場

特にテーマはなく、ざっくばらんに書いています

寒中お見舞い

久しぶりに手紙というものを書いた。正確に言えば、寒中お見舞いである。大学受験あたりをきっかけに年賀状を出すのをなんとなくやめてしまってたのだが、今年はいろいろあって新たに住所を交換した人がいたので、寒中お見舞いを出すことにしたのだ。

履歴書の自己PR欄はなかなか埋まらないのに、手紙というのは案外すんなりと書けるものである。もちろん便箋ではなく、葉書なのでそもそも大きくはないという事情もあるし、時候の挨拶だとか定型文を書いていたらあっという間なのも一因なのだけれど、やっぱり連絡手段としての「手紙」ってたまにはいいものだな、と思ったわけである。


相手の人が実家に帰るという話を聞いたのは昨年の春くらいの話で、その時個別にわざわざLINEを送ってくれたので私はその事実を知っていた。だが、帰郷の際にLINEを消したらしく、それ以外の連絡先を知らなかった私は彼と連絡する術を失ってしまったのだ。もともと学生時代のアルバイトで知り合った仲だったので、LINEくらいしか知らなかったのである。それで事足りていたから、電話番号を交換しようだとかを思わなかった。
でもよくよく考えてみれば、今時電話番号やメールアドレスのような「連絡先」を交換する習慣ってあまりないような気がする。社会人になって空の知り合いなら、結構名刺を持っていたりするので、案外なんとかなるものだ。でもLINEでしか繋がっていない人というのは存在する。帰郷した彼と私はまさにそういう関係で、その虎の子の彼のLINEアカウントが消されている野を見た時はさてどうしようと困ったものだった。
私の旅行好きを彼は知っていたので「近くに来る時は連絡してくれればいろいろ案内するよ」と言ってくれていたのだが、連絡先がわからなければ連絡など出来ないわけで。

そうか、ならば直接会いに行けばよかろうと。単純な話である。

住所は知らなかったが、実家が薬屋であるという事は事前に知っていて、店の名前をなんとなく聞いたことがあったのが幸いした。GoogleMapで調べたらすぐに出てきた。そういうわけで支店が1店あったが合計2店舗だしまあ行けばどっちかにいるでしょ、くらいの軽い気持ちで会いに行ったわけだ。

突然の来訪に驚かれはしたが、連絡先がわかんなかったんで直接来ましたの一点張りで押し切り、連絡先を交換することと相成ったわけだ。
快く受け入れてくれて本当にありがとう。
そして本当に会いに行っただけなので、10分くらいの滞在で店を去ってしまってすみませんでした。